忍者ブログ

あおさんのブログ

こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。

   
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • 2014/09/17 (Wed)
  • そして夏が往く……その2「テアトル・エコー研修生発表会」

岸田國士のリーディングライブを終えた翌日から
テアトル・エコーの稽古場通いが始まりました。



この5月と6月に私も指導を担当した、テアトル・エコー第9期研修生の演技実習発表会に、再び参加するためです。(事前の告知じゃなくてごめんなさい!)
8月28日(木)から30日(土)の3日間、A、B二組が全6回の上演を行いました。

演出を担当していたのは、このかた……

 あ、間違えました。

こちらのかた……

熊倉01  我がテアトル・エコーの重鎮、熊倉一雄です。

熊倉さんは毎年研修生の指導に当たっていますが、上演する作品はいつも、太宰治作「お伽草子」の中から取り上げています。誰でも知っている昔話を太宰独自の視点でパロディ短編小説集(?)に翻案した「お伽草子」を、地の文章(台詞ではない部分)も含めて、全てオリジナル通りに語ってゆこうという形式の群読、いや、群語り劇です。

昨年取りあげたのは「かちかち山」そして今年は「こぶとり」でした。
「小太り」じゃありません。「瘤取り」です。
念のため……。(笑)

もともとが小説。つまり「目で読む」ために書かれた文章ですから、必ずしも「しゃべりやすい」言葉ではありません。しかも、戦中の日本語と言えば、今の若い人たちにとっては、耳慣れない方言に取組むのと同じくらい、距離感のあるものになっています。
そんな「楽ではない言葉」を、しっかりと自分のことばに昇華させて相手に届ける、伝える、語りかける、と言う作業をみっちりやることが、熊倉さんが設定した、この実習の大きな目的でした。

熊倉さんは常々「井上ひさしという作家が言っていた通り、芝居はことばです!!」と力説しています。演じ手の内側に「気持ちさえあれば…」という風潮に流れがちな今の演劇の状況に、強い問題意識を持っています。それが、若い研修生たちにもビシビシ伝わっていったようです。

そんな作品に加えていただいて、私は歌の指導と伴奏ピアノの演奏を担当しました。

A、B、2チームのそれぞれに個性的な「こぶとり」に楽しく混ぜていただきながら、24名の研修生たちと、こうしてまた熱のこもった作業を一緒にできることが、なんだかとてもうれしかったです。

それにしても、熊倉さん、お疲れ様でした!
今回のカンパニーでつらかったことがあるとすれば、それは80歳を超えた熊倉さんより先に、疲れを見せてたまるかと、意地を張ったこと……ぐらいでしょうか?

「おもしろい、いい作業になりました」
熊倉さんが、講評で研修生たちに送った言葉を、そのまま私も一緒に嬉しく受け取らせていただきました。
熊さん、ありがとうございます。


PR
   

Comments

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 
Copyright ©  -- あおさんのブログ --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by Crambon / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]