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あおさんのブログ

こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。

   

カテゴリー「2012 せんがわ劇場演劇コンクール」の記事一覧

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昨日、第3回せんがわ劇場演劇コンクールの最終選考がありました。

せんがわ01

18日、19日の二日間で、8団体がそれぞれ30分の作品を上演。
10名の市民審査員と、4名の専門家審査員が、グランプリとオーディエンス賞の2賞を選考しました。

結果は こちら。。。。


キトキト企画さんの「ヘソのゴマ、ゴマの星」が、グランプリとオーディエンス賞の2賞ダブル受賞となりました。
私が演出を担当した、グル―プAKT. Tは受賞ならず……残念でした。

キトキト企画さんは、地元調布にキャンパスがある、桐朋学園の演劇科を卒業した女性3名が中心になって結成されたグループだそうです。稽古の合間を縫って公演を見てきたAKT. Tのメンバーが「面白かったよ! 客席湧いてたし。おれの後輩の舞台だから、これだけは観たかったんだ」ととても好印象な様子で話していましたので、きっとステキな舞台だったのだろうなあと想像しています。

キトキト企画さんのホームページはこちらです。
ほんわか、かわいい感じです。

今回は、スケジュールの都合で、他の団体さんの舞台を全く見られませんでした。それがとても残念。。。。
そして、受賞できなかったことも残念っちゃ残念なのですが、どうもそことは違うところに、私のフォーカスは向いていたらしいです。で、コンクールが終わって、今日はとてもうれしい!!! すごく楽しい!!! 久しぶりの開放感を味わっています。

今年の私の目標は「正直になる」です。
で、その目標を今回の稽古で遺憾なく発揮させていただきました。

通常、作品創りの現場では、俳優さんを「既に技術も感性も持ったプロ」として尊重することが基本です。ですから、ウォームアップの方法や、役作りのプロセス、脚本の読み解きかたなどにふれることはありません。
ですが今回はあえてそこに口を出し、注文を突っ込みました。
宿題を出したり、課題を与えたり、いろいろ余計なことをやらかさせていただきました。
わずか30分の作品を作るのに、まるまる1ヶ月以上の稽古期間を持ちました。

日ごろ自分が持っている方法論とは違うプロセスを要求されて、戸惑ったりパニックになったりする俳優さんも出ましたが、それには頓着しませんでした。挙句の果てには、本番約1週間前にキャストを変更したりなんていう大騒ぎもしでかしました。ですがそれはやってよかったと思っています。

私はアメリカ人の女性から演技や演出の方法を習いました。ですので、日本の演劇の訓練方法を知りません。劇団の養成所も知りませんし、大学の演劇科も知りません。テアトル・エコーという劇団にもかなりの年になってからオーディションで入団しましたので、エコーの俳優育成のプロセスも全く知りません。

そんな私ですから、どの現場に行ってもかなりの確率で認識の差に出くわしていました。
俳優が演じる際に最低限必要だと考えられているものが全く違う!! その戸惑いをグッと呑みこみながら稽古してきました。ですからどこか歪で誠実味に欠けたような妙な態度に見えていたところがあったと思います。それをやめると決心したのが今年の抱負「正直になる」です。

今回のコンクール参加を通して、本当に一緒にできるのが誰なのか、それは正直にやってみればおのずと見えてくるのだということが本当にはっきりわかりました。本当にはっきり、俳優、演出家、両者にとって明確になったのだと思っています。

なので、今回、悔いはありません。
やっぱり「正直になる」のは大切なことだということを再認識して、次の一歩を踏み出そうと思います。

 
最後になりましたが、今回の舞台で一緒に戦ってくれたメンバーを、感謝を込めて紹介します。

【出演】 (登場順 敬称略)
辻 輝猛(グループAKT. T主宰)
小野寺 亜希子(テアトル・エコー)
藤波 大(NLT)
山岡 竜生
玉置 祐也(演劇集団 円)
岩寺 真志
小野田 由紀子

【スタッフ】
照明プラン  清水 義幸(カフンタ)
照明オペ   宇野 敦子
音響  山崎 哲也(テアトル・エコー)

【スペシャル・サンクス!】
山谷 典子(文学座)、吉益 弘子、片岡 亮子、遠野 聖

そして、せんがわ劇場関係者の皆様
参加した団体の方々
審査員の皆さん

本当に充実した機会を与えていただいて、ありがとうございました!!!
またお会いしましょう!!!!!
    


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今日から2日間、調布市内にあるせんがわ劇場で小さな演劇コンクールが開催されます。

せんがわ01  「第3回せんがわ演劇コンクールです。

私は「グル―プAKT. T」というグループの演出と、上演作品の翻訳を担当しています。

せんがわ演劇コンクールは今回が3回目……
過去の2回は、調布市で活動する団体がエントリー対象でしたが、今回からその地域が広がり、調布市を取り囲む周辺の市町村のグループも参加できるようになりました。地域の演劇文化の普及とレベルアップを支援することが目的のコンクールですので、大学のサークルさんも、専門の演劇課程を修了してグループを組んでいる若手さんも、グル―プAKT. Tのように、既に俳優として仕事をしている人もいろいろ混ざっています。

私たちの本番は明日の14時からの30分間。
入場整理券の残り枚数も非常にわずかになってきているようですが……

せんがわ02  さてさてどうなりますことやら……

演出家という仕事の性格上、本番が近付くと、やれることが急速に少なくなってきます。

稽古場にも、劇場にも、居場所がなくなってくる感じです。。。。。。

なんかもう、存在の必要性がなくなってくるような気さえしてきます。

こわいです~

作品も、ここまでくると、もう面白くなってるんだか、くだらなくなってるんだか、感覚がマヒしてわからなくなってきてます。。。。。。稽古を見に来てくれた人が、真顔で「おもしろいですよ」なんて言おうもんなら「絶対嘘だ、今励まされてる、慰められてる!」と100%悲観モードで受け止めます。

こわいですね~

あとは舞台に直接関わる役者さんとスタッフさんに全てをお任せするだけです。
演出家は消え去るのみです。

みなさん、さようなら~!!!


今年、最初に演出する舞台は、またしても「コンクール」です。
昨年10月に作品企画書&映像審査を通過して最終選考に勝ち残った、あのグループAKT.Tとの共同作業です。コンクールの名前は「第3回せんがわ劇場演劇コンクール」、作品は、いつかやりたいと思い続けていた、ジョン・パトリック・シャンリー作の『Welcome to the Moon/ようこそ月へ』のオムニバス6本の中から3つのピースです。今回は、自分の作品解釈をより明確にするために、自分で翻訳した台本を使うことにしてみました。劇場の公式HPはこちら。コンクールの詳細や、入場方法もこちらにあります。

せんがわ01

この年になってまだコンクール?
え? 審査員の間違いじゃないの?
プロデュースしてるんじゃないのね?
なんていう世間の声をちくちくと感じながら、それでも「参加することに意義がある」というか「参加するからには意義を見出そう!」と頑張っています。

このコンクールは「地域で活動する演劇団体・劇団を支援しよう」というポリシーで開催されるものです。なので当然参加資格は「プロ・アマ問わず」……
結果、地元の大学の演劇サークルさんなんかと肩を並べることになります。
ほんとに肩を並べています。

せんがわ02  ね、電通大学の演劇同好会さんとか、しっかり参加してるでしょ?

たぶん、みなさん、若々しいトゥループばかりです。
そんな中に入って、平均年齢40歳代(??)という我がチーム、しかも一応プロとしてマスコミや大手老舗劇団で仕事をしている人間が、恥ずかしい結果を出すわけにはいかないのでございます。。。。。

でもそんなとき頭をよぎるのは、いま稽古をしているもう一つの作品、太宰治の『こぶとり』の中に出てくる、あの一節。

 所謂「傑作意識」にこりかたまった人の行う芸事はとかくまずく出来上がるものである。

明言です。あたりです。その通りです。さすが太宰治様です。
ここは大切な点でございます。

というわけで、若さみなぎるエネルギーやパッションに、何をもって挑めるのか?
おそらく演劇の、いえ、あらゆる表現活動の根源的なテーマともいえる部分に敢えてがっつり手を突っ込んで、初心に帰る。その覚悟の上に稽古の日々は進むのでございます。


来年の2月に向けて、小さな小さなパフォーマンスを演出することになりました。

その長さ、わずかに30分。。。。

この秋、一緒に京都に行ってきた「グループAKT. T」の辻輝猛さんから
来年の2月に彼の地元である仙川の「せんがわ劇場」で開催される演劇コンクールにエントリーしたいんだけど、演出しない? というオファーをいただきました。

このコンクールは今年で3回目。
第1回、第2回は、調布市を拠点にする団体をターゲットにしていましたが、3回目の今年から、ルールが変わり、周辺の世田谷区・三鷹市・府中市・狛江市・小金井市・稲城市に拠点を持つ団体に応募資格が拡大され、エントリー数も増えたそうです。

コンクールの名前や内容も上がって行くといいですね!
多摩地区の住人としては、地元にこういうイベントが立ち上がり、育ってゆくのはとてもうれしいことです。
将来が楽しみです!

さて、その1次審査の結果が出ました。
最終審査に残る8団体に選ばれたそうです。

コンクールを主催する、せんがわ劇場のHPはこちら。。。

なによりなにより!!
まずは本選に出ないことには、なんにも始まりませんものね!

さて、これから作品創りの頭をまたまた回しはじめなければいけません。
どっこいしょっと、重くて大きなおしりを持ちあげてみますか!


   
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