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あおさんのブログ

こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。

   
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俳優と演出家に続いて、スタッフさんもご紹介したいと思います。
まずご紹介するのは、美術デザインと舞台監督を一手に引き受けてくださっている
江連亜花里(えづれ・あかり)さん

江連01

稽古場に仮のセットを組み、小道具を整え、舞台転換の段取りを考え、劇場をかざるセットのイメージを模型にまとめ、仕込みの図面を起こし…と大忙しの毎日。今日もみんなが帰った稽古場に残って、何やら作っているようです。

彼女は「カフンタ」という、舞台スタッフさんのグループに所属しています。
「カフンタ」ってどういう意味なんでしょう??
ブタカン(舞台監督の省略形)をアナグラムにしたんでしょうか?
それとも何かエピソードや曰く言われがある名前なのでしょうか?

カフンタの代表でもある舞台監督の清水義幸さんに聞いてみました。
「いや、僕が好きなアルバムのタイトルだったんですけどね…。いろんな人に聞かれますよ、どういう意味なんですか? とか何語なんですか? とか」

そうなんですか、アルバムですか!
で、調べてみましたらありました! 「Kafunta」

 kafunta

68年にリリースされた希少価値の高い名盤、アーティストはP.P.アーノルドという女性ソウル・シンガーということらしいです。なんだかジャケットも幻想的……。カフンタという場所がザンビア共和国にあるそうですが、それと関係があるのかな??

なんていろいろ書いている間も作業は進み、可愛いパッケージが一つ、出来上がりました。
それを持ってにっこりほほ笑む江連さん。

江連02

どんなことが起こっても、ニコニコしながら前向きにやわらかな物腰で対処してくださる彼女の包容力に支えられて、わたしたちの作業は毎日少しずつ進んでいきます。

「だいじょうぶですよ~」
「すみませんねえ~」
「ああ、それいいですね、ナイスですねえ」

舞台作品は、こうした「表舞台」に姿を現さない人たちのたくさんの協力があって初めて出来上がるんですねえ。江連さんのあったかいサポートは千秋楽の日まで、わたしたちをしっかり支え続けてくれます。

感謝 感謝 感謝!!

ぐるっぽ・ちょいすプロデュース公演『ご臨終』
2011年2月23日~28日
下北沢 楽園 にて
詳細はこちらへどうぞ
http://k-kikaku1996.com/work/rinju/rinju.html (制作:K・企画HP)
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kさて、今日ご紹介するのは…
といって、改めてご紹介する必要もないほど、何回もこのブログに登場した
熊倉一雄(くまくら・かずお)さん
火葬組の「老女」グレースを演じます。

熊倉01 

アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の初代テーマソング
「ヒッチコック劇場」のヒッチコックの声
「名探偵ポワロ」のポワロの声
その他「ひょっこりひょうたん島」の海賊トラヒゲの声や、「ばくさんのかばん」のばくさんなど、個性的な声とキャラクターで、おなじみなことは、このブログでも何回かご紹介いたしました。

その熊倉一雄さんに、今回は老「女」、老「婆」を演じていただきます。

公演のご案内をさしあげると、かなりの確率で「え? 熊倉さんでしょ? 老…婆…なの?」と聞き返されます。「ハイそうなんです、“婆”なんです」と答える時の私は、絶対にいつもニコニコ笑っていると思います。グレースという役を考えた時、私の頭には熊倉さんしか浮かびませんでした。男性か女性かなんていうこともすっ飛んで「彼に演って欲しい!!」と即座に思いました。そしてそれが実現したわけです。

その熊倉さんが先日稽古場にあるものを持ってきました。

カツラです。
 
かつら01

「え? かつらですか? 地毛でってお話ししてませんでしたっけ?」

そうなんです。以前にしだまちこさんをご紹介した時に書きましたが、そのままの髪でも十分いけそうだったし、熊倉さんご本人も、そのおつもりで髪を伸ばしていたんです。ほんとに自然な感じに…
その時のエピソードがこちらにあります。
http://atsukoaoyagi.blog.shinobi.jp/Date/20110129/
それなのに、カツラですか?

「そうなんだけどね、なんだかあたしのこのままじゃさびしいんですもの…」

「????」

熊倉さん……かつらをつけたいと思った理由が、もう完全に女ごころ、乙女心です!!

そしてかつらをつけていただくとこうなりまして…

かつら02

……自然でした……。(笑)

老けるためにじゃなくて、華やぐためにカツラにしたいと申し出てらした熊倉さん……
身も心も「老女」に……いえ、「女」になってますね!!

恐れ入りました。

ぐるっぽ・ちょいすプロデュース公演『ご臨終』
2011年2月23日~28日
下北沢 楽園 にて
詳細はこちらへどうぞ
http://k-kikaku1996.com/work/rinju/rinju.html (制作:K・企画HP)
今日ご紹介するのは
女優の小野寺亜希子さん
今回の舞台で、彼女の姿を見ることは……
残念ながらできません!!



小野寺さんは今回、火葬組のグレース、熊倉一雄さんの稽古代役として参加しています。
ある日の稽古…その日は熊倉さんがアガサ・クリスティ原作の人気推理ドラマ「名探偵ポワロ」の収録に出かけていたため、こちらの稽古はお休みでした。
そんなときが彼女の出番です。

普段は熊倉さんのそばをつかず離れず
彼の演技の一部始終をしっかりと記録にとり、この日のような時に酒向さんの相手役を演じてくれるのです。

熊倉さんのお誕生日にバースデーケーキを用意してくれたのも彼女でした。
その時のブログにちょっとだけ登場した「熟女」というのがこの人です。
興味のある方はこちらへどうぞ…
http://atsukoaoyagi.blog.shinobi.jp/Date/20110203/1/

クマさんのお誕生日に、クマさんのついたケーキを用意しくれるような、何とも細やかな気配りをしてくれます。

そして稽古場には彼女のもう一つの重要な役目(???)があります。
それは…

大きな声で笑う事!

ええ、大事なんですよ、稽古場で心おきなく声を出して笑ってくれる人って!

とかく稽古の時には全員が真剣になるので、ともすると、喜劇の稽古をしているのに誰も笑わない…なんてことになったりもするのですが、彼女はうまいんですよ、ほんとに気持ちよさそうにのびのびと笑うのが!!(あ、決して演技で笑うってことではありませんので、念のため…) その笑いに助けられて、みんなも自然に和やかになります。そしてその和やかさから自由な発想もまた生まれてくるというわけなんです。

作品づくりを支える縁の下の力持ち。それが彼女です。

ちなみに彼女がかけているおかしなメガネは、普段しているものではありません。もちろん。



熊倉さんのイメージに少しでも近づくために彼女が用意してくれた小道具です。
あのパーティグッズの「変装メガネ」の鼻の部分をとったものだとか。
メガネチェーンの替わりに金のリボンをつけて、即席老眼鏡の出来上がりです。
もちろん本番用の小道具も稽古場にはあるのですが、「本番用は使いません。壊しちゃったらいけないってうのもあるけど、物には使う人のエネルギーとかメモリーも付くでしょ、だからご本人だけが使うのがいいかなと思って」と、何とも繊細な気遣いです。

ありがとう小野寺さん。
あなたが支えてくれているのは、熊倉さんの代役以上のものだったりするのですよ!!

ぐるっぽ・ちょいすプロデュース公演『ご臨終』
2011年2月23日~28日
下北沢 楽園 にて
詳細はこちらへどうぞ
http://k-kikaku1996.com/work/rinju/rinju.html (制作:K・企画HP)
熊倉一雄さんのおめでたラッシュに押されて、メンバー紹介が止まっておりました。

次にご紹介するのは
演出家・永井寛孝(ながい・かんこう)さん
土葬組の演出を担当しています。

Nagai Kanko

えー、なんともいえない味のあるイラストですが、その味というか、雰囲気はまさに本人そのものであることをここに付記させていただきます。

この永井寛孝さん、おそらく今回のプロジェクトの中で一番忙しい人物です。
演出家として、俳優として、芸人として(?)、コメディアンとして、脚本家として、作る側としても出る側としても八面六臂の活躍中です。

現在は、NHKの「おかあさんといっしょ ファミリーコンサート」の共同演出や
おなじくNHKの幼児向け番組「いないいないばあっ!」のステージショー「あつまれ!ワンワンわんだーらんど」の演出を担当。全国各地の公演に飛び回っております。

そんな合間を縫いながら、脚本を書き、演出をし、自分も出演し、他の人の舞台を助け、そしてこの『ご臨終』も手掛けているのですから、すごい! この人の頭の中は一体どうなっているのだろう??? といつも驚異の目で見ています。

そんな彼の演出家としてのモットーがこの一言。
大衆本位。
ドーン! これですよ!

彼の作り出す作品は、いつもあったかくって、わかりやすくって、そして人情味にあふれているように思います。その根っこになっていたのがこれなんですね。「大衆本位」……うんうん、わかるような気がする。

聴くところによると、稽古場での永井さんは、とても俳優に気を使いながら演出をするタイプの方のようです。某巨匠演出家のように灰皿投げたり、どなり散らしたりということはまず100%あり得ない、そんな方のようですよ!(残念ながら、演出家はめったに他の演出家のけいこ風景を見るチャンスがありませんので、出演した俳優さん達から漏れ承った話により、構成しています)

そんな永井寛孝さんは、現在事もあろうに、他団体の舞台に、作・演出・出演中です。
永井さ~ん!! 忙しいにもほどがありますよ~!!!!

SPACE107 25周年記念フェスティバル参加作品
おっ、ぺれった不死鳥公演 「おっぺけぺれった2011」

公演の詳細がわかるブログがこちら
http://ameblo.jp/opperetta/page-1.html#main

女優、声優として代活躍中、アニメ 「ONE PIECE」のルフィ役の声でおなじみの田中真弓さん
作曲家、声優、歌手としてこちらも大活躍の竹田えりさん
と言うラグジュアリーな女性陣とタッグを組んで、笑える、ショーマンシップにあふれた舞台を上演しています。
日替わりゲストも豪華な顔触れ……
新宿西口にほど近い、新宿SPACE107で、2月13日まで上演中です!

目にもとまらぬ忙しさで活動中の永井寛孝をもうちょっと落ち着いてみてみたいと思われた方はこちらへどうぞ!
永井寛孝OFFICIAL WEBSITE
http://tokyo.cool.ne.jp/kankoh/


いつもは日本の作品を中心に手掛けている永井寛孝さん。
寛孝さんが、めったにやらないという「翻訳もの」を演出しているぐるっぽ・ちょいすの『ご臨終』
この公演、ある意味貴重です。

ぐるっぽ・ちょいすプロデュース公演『ご臨終』
2011年2月23日~28日
下北沢 楽園 にて
詳細はこちらへどうぞ
http://k-kikaku1996.com/work/rinju/rinju.html (制作:K・企画HP)
またも、またも、またもです。
熊倉さんにおめでとうが飛び込んできました。
本当に、なんということでしょうか!!

熊倉一雄さんが
「第18回 読売演劇大賞 選考委員特別賞」を
受賞いたしました!

おめでとうございます!!
読売新聞のWEB記事がこちら…
http://info.yomiuri.co.jp/culture/2011/02/post-16.html

熊倉さんに受賞の感想を尋ねたところ
「これはみんな、井上ひさし君のおかげだね。ほんとうに」としみじみ…。
選評にも(紙媒体でしか読めないようですが…)井上ひさしという作家が、たった2作品で日本を代表する劇作家に躍り出るという快挙を成し遂げたのは、テアトル・エコーでの熊倉一雄との共同作業があったからだ、というような内容がありました。

一緒に第一線で戦える相手と出合えるということの意味。
その偶然に、運命というか、何かしらの必然を感ざるをえません。

授賞式は2月25日の金曜日
帝国ホテルで行われるのだそうです。

え? 25日??
クマさん、そこって……『ご臨終』の、本番中……

「あ、ちょうどね、マチネ(昼間の公演)の日だからよかったのよ。本番終わり次第行きますっていうことでね、なんとかなりそうよ。よかったよ~夜公演の日じゃなくて」とは熊倉さん。

舞台を終えて、ぐったり休む暇もなく、行く気なんだわこのじい様。(口が悪くてすみません)
驚愕です。
受賞そのものもすごいことですが、この充実した気力、体力、精神力はすごい。
ほんとにすごい。
全く恐るべき84歳様である。

「じゃあ、授賞式で一声、『ご臨終』の宣伝もしてきてください!」と私。
がっつきすぎですか? はい、ごめんなさい。

というわけで、またしてもおめでたい熊倉一雄さんでした。
こんなタイミングで、こんな方たちと一緒に、こんなにおもしろい作品を作れることを本当に幸せに思っています。がんばろっと!!

ぐるっぽ・ちょいすプロデュース公演『ご臨終』
2011年2月23日~28日
下北沢 楽園 にて
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http://k-kikaku1996.com/work/rinju/rinju.html (制作:K・企画HP)
   
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