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あおさんのブログ

こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。

   
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私は「日本演出者協会」というところに所属しています。

そこに「国際部」というセクションがあって「国際演劇交流セミナー」という企画を1999年から続けています。

私は2001年からこの企画にかかわってきています。
「海外の演劇アーティストと交流できるなんて!」と意気込んで参加したら、スタッフって、自分が参加することは、なかなかできなくなるってことなんですよね。ちょっと誤算……。(笑)

それでも、国際的に活躍している世界各地の演劇人と会うチャンスがあるっていうのはほんとに刺激的です。

さて、前置きが長くなりました。

いま、国際演劇交流セミナーの「中国特集」を担当しています。

中国第1級演出家の呉暁江氏を講師にお招きしてのセミナーをを開催します。

呉暁江氏はイプセンの作品に中国ならではの翻案を加え、現代に通じる身近なトピックを引きだす演出で絶大な人気を誇り、中国国内のみならず、海外でも活躍している演出家です。

セミナーはレクチャーとワークショップの二本立てです。
・呉氏の作品の映像を交えながら、中国での創作活動について語っていただくレクチャー
・イプセンの「人形の家」を課題に、「翻案」を加えたシーンを参加者が持ち寄り
 試演と稽古とディスカッションで作業をシェアするワークショップ

どちらも参加者大募集中です。
大阪でのセミナーは12月8日~11日
東京でのセミナーは12月15日~18日

詳細は、日本演出者協会HPでご覧いただけます。

トップページから、国際演劇交流セミナーのページにとんでいただくと、チラシの画像が見られます。

ワークショップには基本的にチームで参加していただきます。
それぞれのチームに些少ではありますが、稽古補助費を支給します。

興味をお持ちの方! ぜひご連絡ください。

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来年の2月に向けて、小さな小さなパフォーマンスを演出することになりました。

その長さ、わずかに30分。。。。

この秋、一緒に京都に行ってきた「グループAKT. T」の辻輝猛さんから
来年の2月に彼の地元である仙川の「せんがわ劇場」で開催される演劇コンクールにエントリーしたいんだけど、演出しない? というオファーをいただきました。

このコンクールは今年で3回目。
第1回、第2回は、調布市を拠点にする団体をターゲットにしていましたが、3回目の今年から、ルールが変わり、周辺の世田谷区・三鷹市・府中市・狛江市・小金井市・稲城市に拠点を持つ団体に応募資格が拡大され、エントリー数も増えたそうです。

コンクールの名前や内容も上がって行くといいですね!
多摩地区の住人としては、地元にこういうイベントが立ち上がり、育ってゆくのはとてもうれしいことです。
将来が楽しみです!

さて、その1次審査の結果が出ました。
最終審査に残る8団体に選ばれたそうです。

コンクールを主催する、せんがわ劇場のHPはこちら。。。

なによりなにより!!
まずは本選に出ないことには、なんにも始まりませんものね!

さて、これから作品創りの頭をまたまた回しはじめなければいけません。
どっこいしょっと、重くて大きなおしりを持ちあげてみますか!


半年余りにわたって走り続けた『K・リア ~ヒメミコタチノオハナシ~』

千穐楽から、もうすぐ1ヶ月です。

もう1ヶ月か、早いなあ、とも思えるし

まだ1ヶ月? ずいぶん遠くに過ぎ去ってしまったことのようにも思えるし。

大きなイベントが去ってしまったあとの心理状態はなかなか複雑です。

とりわけ今回は、本格的に準備に取り掛かろうとした矢先の3.11大震災。
そのことはとても大きな意味と、大きなアクションとなって、私をいままでとは違うところに連れていきました。
初めてお会いする方たちとの出会いで、ACT FOR JAPAN、POWER FOR JAPAN という二つのチャリティ・イベントにも加わり、文字通り走り回りました。支援の結果は極々小さなことだったと思いますが、それでもやらずにはいられないアクションでした。

折しも、1月に『リア王』の初顔合わせ(その段階ではまだキャスティングも100%ではありませんでしたね)をして、作品の概要や翻案・演出の方向をプレゼンし、並行して進んでいた2月の『ご臨終』をなんとか乗り切った直後。さあこれから本格的に「リア王」の作業に取り掛かろうとした矢先のことでした。

そして9月の本番まで
考えてみたら、休んでなかったらしいです。


私は、本番が1本終わると、必ず落ち込みます。
イベント・モードのハイテンションが去ると、今まで出まくっていた脳内麻薬が切れて、本当に麻薬が切れたときのようにがっくりと落ち込みます。(あ、でも本人リアル麻薬はやってませんので、念のため)
それと同時に、自分の仕事の至らなさに対する強烈な嫌悪感と劣等感にも襲われます。
ま、それが次への原動力だと思って、その時期はおとなしくするようにしていますが。

それと同時に体じゅうから、ため込んだ疲れが噴出してきます。
疲労感や倦怠感と言った穏やかなものではなく、全身の痛み、発熱、などなどかなり病的な症状になることが通例です。単に、ペース配分が下手なんだと言われることもありますが……。(笑)


ところが今回は違いました。通常本番が終わって3日から1週間ぐらいの間には出てくるこれらの症状が、今回は出ない!! なんと!? 今度の私は今までとは違う人? うまく上手に乗り切れたってことなのかしら!? と思っていたら、逆でした。

ペース配分できたのではなくて……
閉じ込め過ぎだったようです。
『K・リア』の本番から3週間を過ぎて、ようやく体の痛みが出始めました。
整体に行った効果や反応が、やっと体に現れるようになりました。
それもドドーンと……。

まいったね。

もともと気分転換をするのがあまり上手じゃない性格なのは知ってましたが……
休んでなかったんですね、私の頭と体……

現場や作品への集中は途切れさせずに
自分の体には「休んでいいよ」って許可を出せるような才能がが欲しい。
これって無茶な望みなのかなあ???

気分転換上手な方
何かいい方法があったらぜひ教えてくださいませ~!!!


2005年にトニー賞の最優秀ミュージカル賞を受賞した『モンティ・パイソンのスパマロット』が日本に上陸するらしい。モンティ・パイソン大好き!な私。。。。。もちろん元ネタになっている映像版もチェック済み!
ミュージカルがブロードウェイにかかった時も、「モンティ・パイソンが舞台に~!!?」と熱く見つめておりました。(見になんか行けなかったけど(T_T))

そのミュージカル『モンティ・パイソンのスパマロット』がジャパニーズ・プロダクションで登場! ユースケ・サンタマリア氏が出演するそうな。

で……
わざわざブログに取り上げた理由は、このジャパニーズ・プロダクションの公式サイトにある、エリック・アイドルのコメント映像! これがめっちゃ面白い!! 見た目はただの作品ご紹介映像なのですが……
まず、ちょっと見てみてください。

こちらが問題のエリック・アイドルのコメント映像です。(Youtubeに飛びます)

これが……HA HA HA!!!

字幕と言ってることがまるで違うんですよ!!!
おっかしい!!!
うけまくりました!!!!
さっすがモンティ・パイソン!!!

翻訳の間違いとか、日本語として自然になるように手心を加えたとか、字幕の字数の関係で省いたりしたとか、そんなんじゃない!
完全に見当違いなことを言っている映像に、宣伝文句の字幕だけあてたっていう仕掛け……
やってくださいました!!

パロディの真骨頂とでも言いましょうか?
こういう笑いの作り方って大好きだ!
ベタなギャグじゃなくて、さりげないしぐさの裏に大爆笑の種が仕込まれてる。
かなり知的で、大人の笑いのように思う。

イギリスのセンスなのか?
見習いたい。

日本公演の演出は、日本人のようなので、ブロードウェイのコピー公演ではないようです。
四季や東宝が手掛けているミュージカルのいくつかは、演出や衣装、照明などの効果も込みで上演許可が下りるものなので、ブロードウェイとそっくりそのままなパフォーマンスになっていますが、今回は日本版オリジナルになるのかもしれませんね。

日本版 ミュージカル『モンティ・パイソンのスパマロット』の公式サイトはこちらです。
興味がおありの方はどうぞ。
アラカン!チラシ テアトル・エコー本公演142「アラカン!」

いよいよ明日、稽古がスタートです!! うれしい!!!
そしていよいよチケットも明日、発売開始になります!! うれしい!!!

あ、チケットは8日に売り出し開始しておりました!! 失礼でした。m(__)m

みなさまぜひぜひ劇場にお越しください!!

 公演の詳細はテアトル・エコー公式HPでごらんいただけます。

「アラカン!」は、唐沢伊万里さんの新作書き下ろしです。

8月31日のブログでも「頑張れアラカン!」のタイトルでご紹介させいていただきましたが、唐沢伊万里さんは私が応援している劇作家さんです。

テアトル・エコーの創作応募戯曲に『病院ミシュラン』という作品ではじめて応募してくださったのが、2003年のこと。そのときには最終選考まで残りながら、入選は果たせませんでした。でも、永井寛孝、平野智子、青柳敦子の三人の演出部が「この人何か引っかかる!」とその魅力と可能性に注目し、お会いしてお話しをするようになったのです。

そしてここからが唐沢さんのすごいところ!!
翌年、2004年の創作応募戯曲に、大幅改訂した『病院ミシュラン』を再度エントリーしていらしたのです!!

同じ作家が、しかもファイナリストが、2年続けてエントリーしてくださることも珍しいのですが、同じ作品で2度のエントリーというのは前代未聞!! 劇団内でも大いに話題になりました。

そして問題なのがその内容の変化っぷり。
明らかに、各段に、本当に数段面白くなっていました。
審査員の評価も軒並みアップ。「入選」にして本公演で取り上げるべきとする意見を含む、全員一致の推しで「入選佳作」でした。

その後、研修生の終了公演、オーディドラマライブなどで、唐沢さんの作品を取り上げてきましたが、そのたびに彼女のストイックな作品への姿勢を目の当たりにし、ファンというか、支援者というか、支持者として、エールを送ってまいりました。

その唐沢さんの新作を、是非エコーで上演しよう!と、劇団のレパートリー会議に提案したのが2009年。。。
ようやく今、念願の作品が動きだします。


唐沢さんが、「アラカン!」創作の様子をブログにアップしています。
それがこちら。「アラカン!」な日々です。
つい先日アップされた文章の中に、こんな言葉がありました。

  よく皆さんから「書くのにどれくらいかかるの?」とか「何ページくらい書くの?」
  とか聞かれるんですが、本当に大変なのは「長く書くこと」ではなく「短く刈り込むこと」です。


そうなんですね。
入れたいことを入れ込むだけなら難しくはない。それを本当に必要なようにそぎ落としてそぎ落として、さらに新しいことを加えて密度をあげてゆく……それが大変なことなんですね。

昔、テレビで関根勤さんがやっていた、大滝秀治さんのものまねで「役っていうのは、作って作って作って、それから削って削って削って削ってようやく形になるんだ」なんて言うのがあって、それを見て、妙に感動した事と、『病院ミシュラン』のときの唐沢さんの改訂作業の様子を思い出して、そうなんだ、難しいのは本当に刈り込むことなんだ、と思い至った次第です。

引用させていただいた唐沢伊万里さんのブログ「アラカン!」な日々。「進化なう」の全文も、ぜひお読みください。さすが作家さん!という文章ですよ!

そうそう、どなたか『病院にミシュラン』が読んでみたい!、上演してみたい! という方はいませんか~??

   
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