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あおさんのブログ

こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。

   
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お知らせをしております「岸田國士を読む」
ここでチラシをご紹介いたしますね。



冬らしい、ロマンチックな色合いに仕上げてくださいました。

今回私たちが取り上げる作品は2本。
『傀儡(くぐつ)の夢』というちょっと苦いメロドラマと
『ガンバハル氏の実験』というラヂオドラマです。

それぞれの作品や、出演の皆さんのご紹介は、また次の機会にじっくりとさせていただこうと思います。

「岸田國士を読む」というタイトルの通り、このライブでは、俳優さんはステージ上で台本を手にしながら演じるわけですが、そこはやはりお芝居ですから、そしてなんといっても岸田國士ですから、台詞だけ追っていっても、はたまたト書き(台本上で、登場人物の動きや心情を文章で説明した部分)を読み上げても、それだけでは伝えきれないニュアンスや情報がありすぎるほどあるのです。それが読めば読むほど、噛めば噛むほどにじみ出てくるのでございます。

それをリーディングならでは、ライブハウスならではのやり方で、皆さんにお伝えしたい!!

そんなわけで、やはり今回も「読む」を少しずつはみ出してきているようです。

そうさせてしまうあなたが憎い!! 岸田國士さま!!!

日々身悶えしつつ、作品という大きな海で溺れそうになることを楽しんでいる私です。

なに書いてんだろ? あたし……

そんなわけで、苦しくも面白くなってきております。
どうぞ皆様、南青山へお運びくださいませ!


南青山MANDALA PRESENTS READING LIVE
「岸田國士を読む」
2月28日(木)
マチネ 15:30開演
ソワレ 19:30開演
*開場は開演の1時間前です
-チケット 3700円(ワンドリンク付)
南青山マンダラ
港区南青山3-2-2 MRビル
03-5474-0411


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昨日は大変な雪でしたね。
東京にいて、こんなに大粒の雪がばったばったと積もってゆくのを、本当に久しぶりに見たように思います。

都心では、ちょっとした傾斜で車が立ち往生し
坂の下では、前の車が何とか坂を上りきるのを待っている車が小さな渋滞を起こしておりました。

その道路をまたぐ歩道橋の上では、トゥルントゥルンに踏み固められてしまった雪(氷?)に足を取られないよう
手すりにすがりついて、一歩一歩、一足一足、おっかなびっくり、恐る恐る階段を降りてゆく人たちが列になり
これもまた、ちょっと珍しい渋滞になっていました。

そんな大変なお天気の中
仲間たちが集まってくれました。



2月28日に南青山MANDALAで開催されるReading Live「岸田國士を読む」のキャストとスタッフの面々です。

戸外の雪と寒さに反して、稽古場の中は熱気にあふれ、とても充実した手ごたえのある顔合わせとなりました。

それにしても、岸田國士の作品は本当に面白い!
大正から昭和の作家とは思えない新しさをたたえています。

天才は時代を先取りするなんていいますが
本当にそうなのだと思わざるを得ません。

私たちは、彼らがやったことをなぞっているに過ぎない。
何もかももう、ここにあるじゃないか!
そんな風にさえ思うのです。

さて、その岸田國士の作品がどんなライブに仕上がるか……
その様子を、ちょっとはまめにアップしていこうと思います。

そしてどうぞ2月28日には、みなさま南青山へお越しくださいませ!
 明けましておめでとうございます

と言うにはずいぶん遅くなってしまいました。(^_^;)
2013年も早一週間が過ぎ
松もとれ、学校も始まり、世の中はすっかり日常のペースで動いております。

乗り遅れました。(>_<)
出遅れました。(T_T)

昨年は「準備の年」と心に決めて過ごす予定だったのが、そんな読みとはうらはらに、いろいろお声をかけていただきました。まさにうれしい誤算でした。
その誤算の締めくくりが12月に訪れ、というか、準備の年にふさわしい幕切れになって、というか……
間もなくやってくる稽古始めの準備に頭も体もてんてこ舞い!
すっかり浮き足立って年を越してしまいました。

まあ、根が粗忽の私のこと……いつもどこかしらこんな調子ではありますね。

というわけで、気を取り直し
遅ればせながら、新年のご挨拶を申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m

今年は昨年5月に続き、南青山MANDARAさんの企画への参加で幕を開けます。

MINAMI-AOYAMA MANDARA PRESENTS READING LIVE
「岸田國士を読む」

本番は2月28日(木)

既にライブハウスのスケジュール一覧には情報がアップされておりますが、前売り開始はもう間もなくです!
詳細はまた改めてご案内させていただきますね。


今年は、いろいろご縁が私を引き付けてくださる年回りだったのでしょうか?

事後報告になってしまいましたが、先日、座・高円寺2で開催された、創作日本舞踊の公演『創作自由市場』のお手伝いをさせていただきました。

 ←こちらがチラシです。

お声をかけてくださったのは、坂東冨起子さん。
演目は『昭和付喪神ショート編』……

FBのイベントページがこちらでした。

昭和の時代にもてはやされ、今は捨て去られた冷蔵庫や扇風機、人形や招き猫が、その身の上を嘆いた揚句、人間への復讐を誓って立ちあがる! というストーリーを、着ぐるみすれすれのいでたちで、まじめにコミカルに踊り演じるというもの。
坂東冨起子さんは、2009年に『昭和付喪神の出火事件簿』のタイトルで文化庁芸術祭に参加していらっしゃいます。
今回はそのショートバージョン。
あの手この手で作品を12分ほどに改作(?)
客席から笑いがあふれる舞台になっておりました。

私は稽古にお邪魔して、ちょっと演出的なお手伝い……をするはずが、何をどうすっ転んだのか、黒子の衣装を着て、舞台に上がってしまいました。
日舞のお作法なんてまるでなしの私。(T_T)
黒子の衣装の着方もあやふや……
その上お借りした衣装はなんだかスマート仕様で、腰帯を結ぶには、帯ははるかに長さが足りず。(T_T)
ウエストで小包のように縛ってしまいました。情けなや……(-_-)

そんな私の情けなさとは関係なく……

舞台は大好評のうちに幕を下ろしました。
冨起子さん、おめでとうございます!

そして私は、本番を乗り越えて、そのあと見事に風邪をひきました。
これもなんだか……情けなや……
(*^。^*)



久々のブログ更新です。
ここのところは月一更新……
シビアにものを考えるポイントに差し掛かると、ブログは書きづらくなる、そんな私です。(笑)

さて、今年印象に強烈に残った、おもしろい映画が2本あります。
1本は、以前ブログでもご紹介した『おとなのけんか』
もう一本は大ヒット中らしい『最強のふたり』
どちらも楽しめました。

でも(と言っては失礼ですが)、片方の大ヒットに比べてもう一方はとても評判が地味。

『最強の二人』は、映画館の満席率が半端ない数字をたたき出しているとか、フランス映画だけど字幕上映のアメリカでも大ヒットとか、ハリウッドでのリメイクがすでに決まっているとか、ともかく派手な評判が耳に届いてきます。

『大人のけんか』の評判だって、私が聞く限り、全然悪くないのです。
見た人の評判はみんなとてもいい。
でも反響はとてもおとなしいように感じる。
そもそもフランス語の戯曲をアメリカを舞台に翻案した映画だから、ハリウッドでリメイクということはありえないし……。

どちらもコメディ……
違いはどこから来るのでしょう?
シチュエーションのインパクトの差かなあ?
それがドラマティックに、感動的に映るかどうかという点かなあ?

『最強の二人』は、スラム出身の黒人と、首から下が完全にマヒしてしまった男の出会い。
周囲の反対や心配をよそに、二人は深い友情と信頼で結ばれていく。
すごく乱暴な言い方をすると、被差別階級の被差別人種の男が、金と地位はあるが障害者という社会的弱者である男と出逢い、そこからハッピーが生まれる話。何もなければ接点はないはずの2人が出会う、そして互いに許しあい、高めあう関係になっていく。かけがえのない2人になっていく。
……ドラマティックだ……
それを涙ではなく、笑いながら追っていくのが、見ていて心地よかった。

一方の『おとなのけんか』にはそういう派手さは全くないのですね。感動もない。でもおかしい。
二組の夫婦。息子が同級生。子供たちのけんかの仲裁に、親がしゃしゃり出て、何とか和解をしようと話し合うが、それは意外な方向に脱線して、なんだかカオスな状況になる。
何も解決しないし、誰も成長しないし、そこから何も生まれない。それをのぞき見するように見て笑う。
思い当たる節、チクリと刺さるようなやり取りが山ほど出てくる。どこまでもリアリティがある。
面白いんだけど、ちょっとそれだけではないような苦さが付きまとった。
……おとなげないロードショー……というキャッチコピーがやけにピッタリでおかしかった。

そんなところが大ヒットするかどうかの差なのかなあ?
もちろんそれだけではないとは思いますが……

売れる作品を作るか、いい作品を作るか……
それが両立することが必要なのか?(多分もちろんそう)
いい作品を作ることが売れることにつながるのか?(多分それもそう)
売れなくても、いい作品を作りたいんだ!(と、これはよく聞くフレーズ)
売れれば、社会がそれをいい作品にしてくれるんだ。(これを豪語する人もたまにいる)
売れることを狙ったって作ったって、はずれる時には大ハズレ。(これも言えてる)

なんだかなあ……
作ることにどっぷりになると、そんな物差しはどっかへ行ってしまうんだなあ……

そんなことを、また思い起こしてしまいました。

『おとなのけんか』はDVDも出ました。
『最強の二人』は全国ロードショー中です。
どちらもお見逃しなく!


   
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