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あおさんのブログ

こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。

   
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今年もまた、南青山マンダラ主催「岸田國士を読む」の演出で幕を開けます。



今回は2月の7日(金)と8日(土)の2日間
3回のステージをやらせていただきます。
詳細はこちらをご覧くださいませ。



岸田國士(きしだ・くにお)は、日本の現代演劇の礎を築いてくれた数多の先人たちの中でも、ひときわ大きくそびえたつ巨人…と私は思っております。

その作品に触れるたびに、描き込まれているものの深さに驚嘆し、舌を巻き、感動させられてしまいます。さらにさらに、作品のスタイルや題材が多彩なことにも驚くばかりです。

昨年、取り上げさせていただいたのは、上流階級の奥さまとその周囲におこる恋愛、浮気、嫉妬という昼ドラかと思うような題材を「えっ?」と思うようなエンディングに持ち込んで驚かせてくれた「傀儡の夢」と、とてつもなくナンセンスなSFコメディ・ラジオドラマとでもいえそうな「ガンバハル氏の実験」という2本の作品でした。

今年はぐっと違った作風で…
ある家の女中さんと、その隣の家の女中さんが、奥さまたちのお留守に居間に上がり込んで繰り広げるコイバナ寸止めロマンス(?)の「留守」という一幕の小品。

そしてもう1本は「カライ博士の臨終」という作品なのですが、こやつ2時間ドラマか!!?と思わせるような長~いサブタイトル付きの曲者です。それが「人生の最も厳粛であるべき瞬間に、わたくしがもし笑ひの衝動をおさへることができぬとしたら、いつたいどんな罪に問はれるであらう?」というもの……長いですよね。もちろん岸田國士オリジナルです。死と向き合う人たちの心のひだや頭の片隅にある思惑が絶妙に絡み合う不思議な一幕です。

どうでしょう? 興味…湧きませんか?? なんてこれじゃまだ説明が足りませんよね。
ただ言えることは、私がすっかり虜になっている。。。。。ということです。

そんなわけで、これからしばらくは頑張って、ライブシリーズ「岸田國士を読む」のこと
私達が取り上げる作品のこと
参加する仲間たちのこと
出演する俳優さんやミュージシャンのこと
などなど書き綴っていこうと思います。

そしてもしお時間がございましたら是非素敵なライブハウス、南青山マンダラへお運びくださいませ! 皆様のご来場をお待ちしております!!

2月 7日(金) 8日(土) 
「留守」
「カライ博士の臨終 -人生の最も厳粛であるべき瞬間に、
わたくしがもし笑ひの衝動をおさへることができぬとしたら、いつたいどんな罪に問はれるであらう?」

演出 青柳 敦子
出演 高川 裕也 一青 妙 落合 弘治 小野田 由紀子 
   武田 洋 華 みき 粟野 志門  
演奏 佐野 篤
7日 開場19:00 開演20:00
8日 1st 開場13:00 開演14:00 2nd 開場17:30 開演18:30 
チケット ¥3,800 ご予約はこちらへ

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昨年の夏、あの第九フラッシュモブをやったご縁で、こんなイベントに再び呼んでいただきました。(あの第九フラッシュモブのことはこちら

2014年の幕開けは、クラシック音楽で……
しかも街角で!!
もちろんフリーで……

題して「MOA4 ウィンター ストリート クラシック」

4回のシリーズで開催されたこのストリートコンサートは、昨年の暮れに2回開催されました。2013年の12月8日、シリーズのトップバッターを飾ったのはイギリスから来日なさったシャーロット・ロスチャイルドさん(ソプラノ)の日本の唱歌の数々……。



とても素敵な演奏でした!!

このシリーズ企画は、指揮者の栁澤寿男さんが中心となって企画構成されました。
音楽を通じて人と人とがつながり、戦争のない世界を目指したい。そんな思いに裏打ちされています。

柳澤さんは、民族紛争が今も続くコソボでオーケストラの指揮をしていらっしゃいます。それぞれ対立している二つの民族で構成される二つのオーケストラ。その両方を行き来し、指揮をできるのは柳澤さんただ一人だそうです。この二つの民族の方たちが一緒になったオーケストラでもう一度演奏会を!! 第九の演奏を!! その願いの実現のためにまずは日本から、小さな1歩を積み重ねているところです。
動画を挙げさせていただいたシャーロット・ロスチャイルドさんも、そんな柳澤さんの活動に共鳴して、今回の演奏を引き受けてくださったのだそうです。

昨年8月のフラッシュモブの様子はYoutube にもたくさんの動画がアップされ、オフィシャル映像も今日現在で6万回近い再生回数を記録しています。


こちらはオフィシャル映像です。

そして他にもこんな映像が!! なんとこちらは10万回越えの再生回数になっております。


ここがスタートラインだったんですねえ。。。。
なんだか感慨深いものがあります。。。。。


冬空の夕刻。
もうあたりは真っ暗になっているというのに、シャーロットさんが歌う1時間のプログラムの間、ずっと人垣が途切れることはありませんでした。

とても素敵な歌声でした。。。。

ちょっと長くなってきましたので、残るあと3回のことはまた改めて…
みなさん風邪にはくれぐれも気を付けて!
もう雲の色には春の気配が感じられるような気がします。


2014年がスタートいたしました。
もう6日……
今日が仕事始めだったという方も多かったのではないでしょうか?

なんとか「寒中お見舞い」になってしまう前に、新年のご挨拶が滑り込みです。

  ©生島信夫

昨年は、何が何だかわからなくなるほど、いろんなことがありました。

その整理も何もつかぬまま、ところてんが押し出されるようにつるんと2014年に滑り込んでしまった感じがあります。

はてさてこれからどうなりますやら……??

どうぞみなさま、本年もよろしくお願いいたします。

みなさまにとっても、この一年が華ひらく年、実り多き年、飛翔の年となりますように
心よりお祈り申し上げます。


さて、ここでクイズです!?
ペガサスの飛翔にあやかりたいと思って、よちよち飛び立つ馬のイラストを載せてみましたが、実はの子は馬じゃないのでは?という疑惑が持ち上がっています。
なぜでしょうか?


素晴らしい舞台を拝見しました。
上演時間は1時間足らず。
演技の専門的なトレーニングを受けた経験も、演出的な技術も持たない学生さんたちの作品に揺さぶられました。
そして深く心に「なにか」が残りました。
「感動」という言葉がぴったりの舞台でした。

その作品が上演されたのは、去る12月15日の日曜日。
上智大学の「語劇際」という催しの中の1本でした。

  ←こちらが語劇際のポスターです!

「語劇」とは、外国語を勉強している学生さんが、その専攻言語でお芝居を上演するというもので、学問としての語学から、コミュニケーションのツール、表現・伝達の手段としての言語へと橋渡しをするとても貴重なチャンスになっているそうです。

参加していたのは外国語学部からロシア語学科、イスパニア語(スペイン語)学科、ポルトガル語学科の三つの学科のみなさん。
私は、年に1回だけですが、皆さんの劇作のお手伝いになる事を目的にした演技ワークショップをやらせていただいています。ワークショップでは、皆さんから寄せられる課題や目標とにらめっこしながら内容を構成し、毎年楽しく充実したひと時を共有させていただいています。

今年の本番は、ロシア語学科の途中まで、イスパニア語学科は拝見することもできなかったのが、とても残念でした。でも構内でお会いしたみなさんの気合の入った紅潮した面持ちから、きっと素敵な舞台だったのだろうなあと、うれしく楽しい想像をふくらませています。

さて、唯一拝見できたポルトガル学科の作品が、とても とても素敵なものでした。
爽やかな感動と深い感銘を受けました。

タイトルは「未完成な世界」
彼らのオリジナルの脚本による上演です。
ポルトガル学科の語劇の大きな特徴は、毎年学生さんの手によるオリジナル作品を上演するという点にあります。その時に自分たちが興味を持っていること、問題意識を持っていることを戯曲に書きあげ、ポルトガル語に翻訳して上演するという手間のかかる作業をしていらっしゃいます。

今年の作品は、仙台で牡蠣の養殖をしていらっしゃる畠山重篤さんの絵本「カキじいさんとしげぼう」をブラジルの物語に置き換えたものでした。

 ← こちらがその絵本です

オリジナルの物語は、気仙沼に長く住んでいる”カキじいさん”と”しげぼう”のお話。
カキが育つ海が守られるためには山も元気じゃなきゃいけない。自然と私たちの繋がりをやさしく物語っているそうです。

ポルトガル語劇団ではそれをアマゾンの熱帯雨林にすむ伝説のピンク・イルカと都会の少年、そして今も密林の中で独自の暮らしを守っている先住民族ヤノマミの少女、というとても個性的な登場人物たちに置き換えました。
森林の声を聞きながら暮らすヤノマミの人たち…
森林を開発し、工場を建て、製品を世に送り出すことで生計を立てている少年の父…
その恩恵を受けて生活している都会の少年…
森林の変化と人々の生活の変容を見つめ続けてきたピンク・イルカ…

物語は自然保護が善、環境破壊が悪、というようなシンプルな構造にはなっていません。
でも、どこかで何かを変えなければ、このままではいけない、という静かなメッセージがしっかり折り込まれていました。

そして彼らが選んだタイトルが…「未完成の世界」でした。
世界はいつでも何かしら足りないもの、変わっていかなければいけないものを含んでいる。
決して完成した物にはならないのだと。

今、たった今の日本でこの作品を取り上げ、上演なさったポルトガル語劇団の皆さんのアンテナに心から拍手を送りたいと思います。
震災復興、原発の問題、国政や都政の迷走…そんなものがオーバーラップせずにはいられませんでした。
そして知らずに涙が流れました。

会場には絵本をお書きになった畠山重篤さんがいらしていて、終演後に短いスピーチをしてくださいました。
そこで、畠山さんが「海を守るために山に植林をする」という活動を続けていらしたこと、その活動が評価されて、国連森林フォーラム(UNFF)から2012年の「フォレストヒーローズ」に選出されていらしたことを知りました。

技術ではない、芸術性でもないもの……もっともっと根源的な人と人とのふれあいに手を届かせるもの……
それがダイレクトに人を動かすという、表現の原初的な力強さを体験をさせていただいたと思っています。

アマチュアさん 斯くありなん!!
演劇の一番の強みは、技術・技量ではなく、みなさんの人間力で人を驚かしたり喜ばせたりできるということですよ!!
頑張れ~!!!

上智語劇祭の皆さん、担当の先生方、本当に素敵な体験をありがとうございました。


こちらはあの赤い実からは想像しがたい、ヒイラギの花です。
今あちこちで咲いています。銀モクセイのような花です。


さて、あなたは本当に怒った時、どんな反応をしますか?


怒った時は「怒る」に決まってるじゃん!
と思いがちですが、実はそうではありません。
人の反応は複雑です。

特に日本人は「怒る」という感情と、それを発露することにネガティブなイメージを持っているところがあるようで、ストレートにそれを表に出す人はあまり多くありません。


逆に「怒っているような」態度や表情を見せる時には、違う感情が深いところにある場合が多いと思っていただいた方がよいでしょう。

いわゆる「逆ギレ」がいい例です。
何かを指摘された。
それが自分には「イタイ」ところだったとか「図星」だったとか…
そうするとそこに「恥ずかしさ」や、それを認めたくない「虚栄心」が出てきたり
ともかく「負けたくない」とか「逃げ出してしまいたい」でも「それを悟られたくない」とか
いろいろ自分を傷つけないために、一瞬にして思考は沸騰します。

その結果選んだのが「キレて見せる」つまり「怒った」ような態度を取ること
それが逆ギレです。

本人にはそれなりに思考のつながりがありますから、さほど不自然さを意識していなかったりします。またその思考のスピードがあまりにも早いので、本人すら自覚していないこともあるでしょう。が、はたから見ていれば「それって逆ギレ」と一目瞭然です。


怒るって体力が要ります。
自分をも傷つける諸刃の刃のような側面もあります。
だから人は、本当に怒りを感じた時には、たいていそれ以外の気持ちや態度で怒りをオブラートにくるみます。
そしてそれが人それぞれ、とても個性に富んでいます。
それを分析するのは、演劇人としてとても面白い、だけどちょっと痛い作業です。


怒りを感じた時……
大声で笑ってしまう人
泣いてしまう人
黙ってしまう人
何でもないふりをしてしまう人
急に蓋をしたように無表情になる人
とても優しい丁寧な態度になる人

本当にいろいろです。
そして、怒りがあったことすら否定してしまう人もいます。


私の場合は
まず、言葉づかいがやたらと丁寧になるか、もしくは異常にフランクになります。
それで解決しないと自分の方が悪いと思い込もうとします。
相手を尊重して持ち上げなければと思い始めます。
それを越えると、体に震えが出たりするようになりますので、もう自分にもごまかしきれなくなってきます。
言葉もあまり選ばなくなって、客観的な事実でどんどん問題点を責めていくようになります。
どうもこの段階で、突然態度が変わったと思われるきらいがあるようです。(笑)
その説得が通じなければ、関係を切るしかないですね。限界です。
そして虚脱状態に落ち込みます。
エネルギーを使い果たすからなのか? それとも罪悪感からうつ状態になるのか?
いったい何の喪失感なのでしょうか?
そのあたりはまだ自分でもわかりません。
でも本当に身動きが取れなくなるほど落ち込みます。創造性ゼロの数週間、数か月です。


というわけで、ブログが滞っておりました……。
という遠大な言い訳でした。わっはっは!!

   
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