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あおさんのブログ

こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。

   
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台風が猛威を振るっているようですね。中国で、台湾で……
そして日本の南にも今台風がいるようです。
被害が少しでも小さいように、そして現地の方たちのご無事と、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

さて、「岸田國士を読む。夏」の出演者。
今日は文学座の山谷典子さんをご紹介したいと思います。


山谷典子さんです。

山谷さんは女優さんであると同時に、劇作家さんでもあります。
バレエを続けていらっしゃるというきゃしゃな体のどこからあんなエネルギーが出てくるのだろうと思うほどの精力的な取材活動を通じて、「戦争を知らない世代が描く戦争」というコンセプトの演劇作品を描き続けていらっしゃいます。

ご自身が主催するRing-Bong というグループでの上演作品の他、市民ミュージカルなどへの書下ろしもしていらして、ほんとに「天は二物を与えず」なんて嘘ジャン!と嫉妬したくなるようなご活躍ぶりです。

高校生の頃の夢はジャーナリストになることっだったという山谷さん。

そのジャーナリストの夢が、どんなふうに転がって演劇の世界に入られたのかはわかりませんが、山谷さんが世の中を見つめる眼差しに、「ジャーナリスト魂」とでもいえるような芯の強さと言いましょうか、信念の強さを感じます。

そんな山谷さんに演じていただく「女人渇仰」の少女の役は、彼女が劇団に入りたての頃演じたことがある、思い出の役だそうです。

年を経て、また新たに同じ作品を見つめながら、彼女は今何を思っているのでしょうか?

今年は敗戦後70年。
平和を見つめる活動を続けている山谷さんは大忙しの夏を送っているようです。

さあ、次は岸田國士ですよ!!
山谷さん、よろしくお願いいたします!!


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もはやカウントダウン状態の「2015岸田國士を読む。夏」
気もそぞろで何も手につかない(?)ようなアワアワした精神状態で、詰めの稽古に突入しようとしています。頑張れ私!!

さて、出演者のご紹介。
今日は内山森彦さんです。

 
こちらが内山森彦さんです


ダンディーです。
博学です。
女の子とすぐに仲良くなります。

いわゆる……ナイスガイ……?

ほんとにイイオトコです。

甘いものが好き。
そしてお酒が大好き! というかお酒ラブ!な方です。

お芝居と関係なくて恐縮ですが、内山さんのどこに惚れたって、あのお酒の飲み方です!
稽古初日の後、ちょっと一緒に一杯やったのですが、その時の飲み方といったら……

いわゆる居酒屋の、小皿を下に敷いた冷のコップ酒ね。(当然日本酒です)
そこになみなみとお酒を注いでもらっているとおころから内山劇場はもう始まっております。なんともいいお顔で、そそがれるお酒と、注いでくれる店員嬢(そう、やっぱり女性でした!)を交互に見つめ、一言二言話しかける。
そしてクライマックスは、最初の一口を口に含む瞬間です。

ちょっと突き出した唇から
ゆっくりとグラスに近づく上半身から
大事にコップを支える指先から
ひときわ柔らかくなるその表情から
もう全身から「この一瞬が好きだ~!」というエネルギーがブワ――――ッとあたりに広がって……
そして一口いただいて一言「うまいね」……
これでやられました。。。。。

日本酒は全く分からない私でも、ああ本当においしいんだ、この人は本当にこれが大好きなんだ!とはっきりと伝わりました。
ほとんど感動の瞬間でした。

そんな内山森彦さんには、今回八面六臂の活躍をしていただきます。
「女人渇仰」はほとんど内山さんの一人語りに近いような作品です。

あの一瞬のような「ラブ」をライブでもご覧いただくことができれば幸せです。
皆様どうぞお見逃しなく!!

   
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ふと気が付くと、前のブログはちょうどひと月前……
「岸田國士を読む。2015夏」のチラシができた時でした。
なんと……もう本番10日前です!!

そこで大急ぎで皆さんのご紹介を始めてみようと思います。
なんとか初日までに全員をご紹介できる……はずです。

さて、ご紹介のトップバッターは佐藤隆俊さんです。
佐藤隆俊さんは蓄音機演奏家。

 こちらはご自慢の蓄音機と一緒の1枚です

佐藤さん、通称オヤビンの本業はカメラマンなのですが、手回しゼンマイ動力の蓄音機の魅力を多くの方に知っていただきたいと、呼ばれればどこへでも(だって電源なんて必要ありませんから、本当にどこでも演奏できるんです!)出張して、貴重なSPレコードの音色を楽しませてくださっています。

今回ライブでとりあげる作品は……「風俗時評」と「女人渇仰」の二本。

「風俗時評」は昭和11年(1936年)に発表されました。
どことなくきな臭いにおいがする時代に書かれた、なんとも飄々とおかしみが漂う作品なのですが、なんと雑誌掲載直後にあの2.26事件がおこったのだそうです。

「女人渇仰」は昭和24年(1949年)に発表されました。
終戦直後の東京と思しき夜の町で始まる独特なムードを持つ作品です。

どちらの時代もまだSPレコードが現役でした。
その当時の音源をぜいたくなBGMとして流していただきながら作品と向かい合えるのは本当に幸せな気分です。

オヤビンが蓄音機のハンドルを回してゼンマイを巻く……
フェイドインやフェイドアウトはできないけれど、針の太さを変えることで音量を調節する……
針を下ろすその瞬間から会場には少し張りつめた空気が流れ、音が流れ出すのを見守る……
そして流れ出すアナログ・サウンド……!!
どうぞ是非、その耳で、目でご堪能ください!!
ファンになること請け合いです!

さあオヤビン、今回はどんな音でお届けしましょうか?
どうぞ皆様お楽しみにどうぞ!!

  
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今日は梅雨の中休み。
久しぶりにおひさまが見えました。

さて、夏が近づき……
恒例の熱いイベントがまたやってまいりました。

南青山MANDALA Presents Reading Live 2015
「岸田國士を読む。夏」


チラシができました。……



なんと今回は参加が9グループ。
チラシもA4版の二つ折りとなりました。

私は8月の19日(水)と20日(木)の二日間
『風俗時評』と『女人渇仰』
という2作品で、務めさせていただきます。

この企画の特徴のひとつに、企画の中心に演出家がいる…ということを挙げてもいいかなと思います。日本では、舞台作品といえば、歌舞伎の看板役者よろしく、出演する俳優さんで作品を品定め(言葉が悪くてすみません)する傾向があります。

誰が主演を務めるか……??
そこが大切……。

ですが海外では「誰が作ったか?」が大切になることも多いようです。
私自身、日本舞踊の創作作品を海外で上演した際に、インタビューが演出である私に集中したことに驚いた経験を持っています。
「え? 日本舞踊の作品なのに、家元の踊り手さんじゃなくて、わたし??」
という驚きでした。
出演した踊り手さんの方でも、同じことを感じていたそうです。
「すみません、こっちではそういう習慣らしいです」
と家元に謝ったのを覚えています。(笑)

今回プレスリリース用の写真を代表者が集まって撮った時、その顔触れは演出家が中心でした。
「プレス用なのに、出演者じゃなくていいの?」
というお声も密かに上がったとか伺いました。
「そういうコンセプトの企画だからって言っときました。(^_^)v」
とその方は対応してくれたそうです。
あ、その対応してくれたご本人も演出家です。(笑)

そうですね、言われてみればそうですね。
普通お芝居のリリースなら、出演者が顔をそろえて、写真を撮ることが多いですね。
演出家はその中に加えてもらったりもらわなかったり……。

このシリーズは、演出家が企画提案をしているものがほとんどです。
「作りたいと思うものをここでなら作れる」
「やってみたいと思うことに丁寧に挑める」
そんな演出の可能性を秘めている企画ともいえるかもしれません。
それも”リーディング”という縛りがあればこそ…なように思っています。
ちょっと逆説的ですが…。

今回もどこまで練り込めるのか……
体重が減ってゆく2ヶ月の始まりです。(笑)
どうぞ皆様 南青山マンダラへお越しくださいませ。

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 パフォーミングアーティストのオーハシヨースケさんからバトンをお預かりし、「心と体の平和」「心と体と平和」についてのメッセージを3日間担当させていただきます。その最終日です。



このメッセージ・リレーは、広島市西区の太光寺の副住職である東和空さんの発案で、天城流湯治法杉本錬堂さんから始まったのだそうです。バトンはメッセージを書いた方から次のお二人の方に託されます。こうしてメッセージを発信する方がどんどん増えてゆくという仕掛けです。

このブログの後、私からも新たなお二人にバトンは繋がります。

さて、その三日目に何を書きましょう?
お話ししたいことは、はっきりしているような気がするので、今日は単刀直入に参りましょう。
皆さんにぜひ見ていただきたい映像がいくつかあるのです。

まず一つ目はNNN(日テレ)のドキュメンタリーです

「9条を抱きしめて~元米海兵隊員が語る戦争と平和~」

*dailymotion の映像なので、動画添付ができませんでした。m(__)m

45分にわたる番組です。もし今すぐに全編見ている時間はないなとお思いでしたら、文字興しをしてくださっているサイトがありましたので、こちらもどうぞご利用くださいませ。

ウィンザー通信 2015年5月8日のブログ

アレン・ネルソンさんは、日本で憲法第9条の大切さを訴える講演活動を続けていらっしゃいました。番組の中のいくつもの言葉が胸に刺さります。

「人を殺すということは、自分自信の精神や魂の、最も大切な部分をなくすことです。
 私にはもう、この大切な部分はありません。
 人を殺さなければどんなに良かったでしょう。」

「戦争は決して平和をもたらさない。
 すべての戦争が悪いことなのです。」

「平和憲法は、日本人が考え出したものではないとか
 アメリカ人に与えられたものだと言う人がいます。
 しかし、誰にもらったかは問題ではありません。 【中略】
 たとえ宇宙人がくれたものだとしても、これは全人類にとって大切なものです。」

軍隊、軍人、兵士という組織・職業は「平和のためにある」とも言われます。
仮にそれが真実だとしても、そこで働く人が、人としての尊厳を捨てなければ、失わなければ勤められないのだとしたら、それは有りうべからざるものだと思うのです。

現場で自ら考え、判断し、そして次の行動を選ぶ、そのこと自体を否定され、ひたすら命令に忠実になるよう極限状態で叩き込まれる。そうして戦禍に突入し、それでも戦場で人を殺すたびに吐き、退役後も長くPTSDに悩まされる。

そんなところまで人を追い込まなければ実行できないような事
そんなところまで人を追い込んで一生を台なしにさせるような事
それが「人」としてなすべきことでしょうか?

政治的な問題、宗教的な対立など、実際に戦争状態に陥る状況は別の話として、人が人らしくあるための道を外すようなことはすべきではない。シンプルにそう思うのです。
平和ボケと言われようと、井の中の蛙と言われようと、非現実的とそしられようと、やはり基本と理想は見失いたくないのです。

もう一つご紹介しましょう。もう20年以上(30年近く?)前にBBCが制作したドキュメンタリーです。
ネルソンさんと同様にベトナム戦争を体験した後、社会的に適合できず、山中での生活を選んだ人たちを取材した番組です。
Youtube には、三つに分割してアップされていますが、どうぞご覧ください。

「さまよえるヒーローたち -あるベトナム帰還兵-①」
「さまよえるヒーローたち ②」
「さまよえるヒーローたち ③」


軍役時代の影響で、ちょっとした刺激にも過敏な反応をしてしまうため、俗世を離れ森林での生活を選び、そこでやっと落ち着きを感じることができたという帰還兵のことばは悲壮です。

「社会が怖いんじゃない。
 俺が社会で何をしでかすかが怖いんだ」


今様々な形での平和論議が持ち上がりつつあります。
そうした中、「反戦」というテーマ以上に、人の尊厳と平安を見つめていくとどうなるだろう、ということに「表現者」としてはもっと目を向けたいという思いがあるのです。

そこでもう一つ、あるスピーチをご紹介します。
リオ会議(Rio+20)で、ウルグアイ大統領ムヒカ氏が行ったスピーチです。

この会議は地球の環境と未来を議論し合う場ですので、特に戦争と平和について語られているわけではありません。しかし、人が人として生きる目標についてとても明確に話されているというその一点で、ぜひご覧いただきたいのです。



スピーチはスペイン語、字幕は英語ですが、こちらのサイトに日本語の文字輿しがあります。

Hanabi「リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ:ムヒカ大統領のスピーチ (日本語版)」

「私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。
 幸せになるためにこの地球にやってきたのです。 【中略】
 命よりも高価なものは存在しません。」

Hanabiさん のサイトには、ムヒカ大統領の新しいスピーチもリンクされています。
文字輿しがありますので、よろしければ是非そちらもご覧ください。

その、新しいムヒカ大統領のスピーチから、とても印象的な一説と、この一曲を添えて
私の3日間を終わろうと思います。

「私たちは
 生きている世界は涙の谷で
 死んだらパラダイスにたどり着く
 という思想にはめ込まれて育ってきました。
 天国はいまここなのです! 或いは地獄は今なのです!
 人がより良い暮らしをするには
 いま人生のために戦わなければならないのです。」

John Lennon - Imagine


今回このバトンをお預かりすることが決まった瞬間、私が真っ先に考えたのは「じゃあ何を書こう?」ではなく「じゃあ次はだれに渡そう?」ということでした。そのことも、今まで感じたことがないちょっと不思議な感覚でした。(笑)

私の次にバトンを受け取ってくださったのは、名古屋で様々な活動を展開していらっしゃる「ことばのまなびや」主宰のシンガー・ソング・アクトレス(?)の白樺八青さん。
八青さんは、既に遅筆の私を追い越して、バトンを繋いでくださっています。どうぞ八青さんからのメッセージも受け取ってください。
やお・よろず記

そして劇団文学座の女優さんであると同時に「戦争を知らない世代が描く戦争」というコンセプトでの劇作でも注目されている、山谷典子さん。
全国を飛び回って精力的に活動していらっしゃるいる山谷さんから、どんな言葉が紡ぎだされるか、とても楽しみにしています。
Il est quatre heures.

さあ、3日間が終わりました。
私のつたないブログを最後までお読みくださったみなさま。
本当にありがとうございました。
   
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