あおさんのブログ
こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。
- 2024/11/21 (Thu)
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
- 2011/10/02 (Sun)
何度 出会っても新鮮なもの
『K・リア』の本番が終わり
京都から戻って
あっと気がついてみたら……
もう2週間もたっていました。
いつの間に???
近所を歩いていたら、懐かしいあの香りが
キンモクセイの花の香りでした。
私は毎年、この花の香りで「秋」を感じます。
春を感じるのは「沈丁花」ですね、私の場合。。。。
そういえば、毎年同じように感じる香なのに、「またか」と思うことは一度もありませんね。
八百屋さんの前に漂う、甘い焼き芋の匂いも秋から冬の風物詩。。。。
これも飽きるということがありません。
何度であっても新鮮なのは、それが「自然の」もの、「自然な」ものだからでしょうか?
だとしたら私たちが作る作品や演技も、是非そこを目指したいものです。
今回『リア王』というとても大きな作品に立ちむかうことで、「古典」「名作」という大きな存在に、私たちが抱いている様々な偏見や先入観を確認することができたように思います。
それを疑い、ちょっと叩いてみて、おりあらばたたき壊してもう一度組み立ててみる……
そうすると、古典の中に、今の私たちと全く変わらない、裸の人間の姿が見えてきます。
それは時々、あまりにも生々しくて、作品に抱いていた高尚なイメージからかけ離れたりします。
でも、それでいい、そこを目指したい、と思います。
古典的な、あるいは古式ゆかしいことばづかいの上に、下世話な、赤裸々な人間の営みを乗っけたっていじゃないか。いやそうしなければ作品が生き返らない! 私はそう思っています。
生物学者のことばを借りれば、たった数百年で、人間はそんなに進化したり退化したりはしていないのだそうです。
ならば、源氏物語に描かれている人間も、シェイクスピアが創作した人間も、ギリシャ悲劇に登場する人間も、今の私たちと同じようにものを感じ、行動していたに違いないのです。それを私たちは再発見しているだけ。
そうならなければ、その作品が「去年も嗅いだあのキンモクセイの香り」や「毎年待ち望んでいるあの沈丁花の香り」のように出会うたびに新鮮なものにはならないはずです。
何度であっても、毎年新鮮な喜びと共に鑑賞することができるような
あの花の香りのような
そんなものを目指したい
嵐のような、本当に怒涛のひと夏を過ごして、今そんなことを、ある確信を持って言えるようになってきました。
さあ、そして、次の一歩を踏み出しましょう。
次は……
もう一度コメディにもどってまいります!
詳細はまた後日!!!
お楽しみに
京都から戻って
あっと気がついてみたら……
もう2週間もたっていました。
いつの間に???
近所を歩いていたら、懐かしいあの香りが
キンモクセイの花の香りでした。
私は毎年、この花の香りで「秋」を感じます。
春を感じるのは「沈丁花」ですね、私の場合。。。。
そういえば、毎年同じように感じる香なのに、「またか」と思うことは一度もありませんね。
八百屋さんの前に漂う、甘い焼き芋の匂いも秋から冬の風物詩。。。。
これも飽きるということがありません。
何度であっても新鮮なのは、それが「自然の」もの、「自然な」ものだからでしょうか?
だとしたら私たちが作る作品や演技も、是非そこを目指したいものです。
今回『リア王』というとても大きな作品に立ちむかうことで、「古典」「名作」という大きな存在に、私たちが抱いている様々な偏見や先入観を確認することができたように思います。
それを疑い、ちょっと叩いてみて、おりあらばたたき壊してもう一度組み立ててみる……
そうすると、古典の中に、今の私たちと全く変わらない、裸の人間の姿が見えてきます。
それは時々、あまりにも生々しくて、作品に抱いていた高尚なイメージからかけ離れたりします。
でも、それでいい、そこを目指したい、と思います。
古典的な、あるいは古式ゆかしいことばづかいの上に、下世話な、赤裸々な人間の営みを乗っけたっていじゃないか。いやそうしなければ作品が生き返らない! 私はそう思っています。
生物学者のことばを借りれば、たった数百年で、人間はそんなに進化したり退化したりはしていないのだそうです。
ならば、源氏物語に描かれている人間も、シェイクスピアが創作した人間も、ギリシャ悲劇に登場する人間も、今の私たちと同じようにものを感じ、行動していたに違いないのです。それを私たちは再発見しているだけ。
そうならなければ、その作品が「去年も嗅いだあのキンモクセイの香り」や「毎年待ち望んでいるあの沈丁花の香り」のように出会うたびに新鮮なものにはならないはずです。
何度であっても、毎年新鮮な喜びと共に鑑賞することができるような
あの花の香りのような
そんなものを目指したい
嵐のような、本当に怒涛のひと夏を過ごして、今そんなことを、ある確信を持って言えるようになってきました。
さあ、そして、次の一歩を踏み出しましょう。
次は……
もう一度コメディにもどってまいります!
詳細はまた後日!!!
お楽しみに
PR
Trackback
TrackbackURL
Comments
金木犀
金木犀の香り、私も大好きです。秋の到来を告げるアイテムとしては欠かせないですよね。
私の場合、中学高校時代、毎年文化祭で芝居やってるときにこの花が咲いていたので、「青春の香り」でもあります。
ガーッと蘇ってくるんですよね。
この香りが漂ってくると。
沈丁花もいい匂いだけど、イベントと結びついているという点で、金木犀のインパクトにはかないません!
Re:金木犀
そうそう!! イベントと結び付くと、記憶はものすごく鮮明で強烈になりますよね!! すっごくよくわかります。。。。
あと、道路を一面オレンジ色に染める、あの花の散りかた!!! あれもインパクトありますね。
ギンモクセイの白い、やや控えめな姿や香りも大好きなのですけれど、やっぱりインパクトではキンモクセイに軍配が上がりますね。
それにしても、キンモクセイの香りは大好きなのに、芳香剤のキンモクセイは絶対に好きになれない!! これってやっぱり「らしさ」と「本物」の差ですよね。