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あおさんのブログ

こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。

   
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『K・リア ~ヒメミコタチノオハナシ~』は昨日無事に初日の幕を開けました。
ご来場いただいたお客様には、心より御礼申し上げます。
おかげ様で、笑いと涙の両方をお客様からいただいております。
幸せな初日でした。

そして続く二日目の今日は、客席がほぼ満杯!!
うれしい日が続きました。

さて……『リア王』は悲劇です。

悲劇は「悲しいお芝居」です。

でも笑ってもいいんです!! と私は思います。

シェイクスピアは、悲しい芝居や、シリアスな芝居の中に、意表を突いた「笑い」の要素を組み入れるのがとてもうまい作家だと思っています。あの『ロミオとジュリエット』にも、『ハムレット』にも、『マクベス』にも、笑いを誘うキャラクターや、楽しく和むシーンが書き込まれています。

ちょうどそれは、オペラ・セリアの幕間にかけられるインテルメッツォ(幕間小喜劇)や、お能と共に上演される狂言、といったものに近いかもしれません。

フルコースの間に出てくるシャーベット
カレーライスに添えられる福神漬やラッキョウ
アイスクリームに昔よく添えられていたウエハース……

味や触感を変え、最後までおいしく食べてもらうための一工夫……
それがシェイクスピアの芝居のなかでは「笑い」のように思います。

そしてさらに見事なのは、さっき笑って見ていたこの人が、笑っていられない状況に追い込まれる、芝居の重要な歯車として、逃れられないところに絡め捕られる……その無駄のなさが絶妙なのです!!

最初笑ったおかげで、あとの悲しみや苦しみが一層強く感じられる……
そうなんですね。ふむふむ……
そうなると、悲劇に笑いは必要不可欠なように思えてきます。

『リア王』にもそんなシーンが入っています。
どうぞ「何これ、おかしい!!」って思ったら、ご遠慮なく笑ってください。
「おかしい」シーンも「ちょっとヘン」なシーンも取りそろえてお待ちしております

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グループAKT.T+ぐるっぽ・ちょいす公演 
『K・リア ~ヒメミコタチノオハナシ~』


シェイクスピアのあの名作で遊びまくる!
主役は三人の娘たち!!


東京公演: 9月10日~13日 武蔵野芸能劇場
京都公演: 9月17日~18日 京都府立文化芸術会館

*ぶんげいマスターピースVol. 3 「シェークスピア・ウィーク」参加作品
*京都国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 2011」提携公演
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9月13日 観劇しました 感想です

劇場ではアンケを書く時間がなかったので、メールで送らせていただきます。
リア王を複数人で演じるのは、やはり駄目だと思います。
チラシにあるように三人姉妹に焦点を当てるのであれば尚更、リア王は一人の役者が演じるのが必須ではないでしょうか。
リア王が最初に登場した場面に至っては、同時に複数のリア王が登場して、まるで幼稚園のお遊戯会のようでした。意図はどうであれ、観る者にとっては「全員シンデレラ全員王子様」と同じ違和感しか感じられません。
三人姉妹は時代や境遇や場当たりの感情に翻弄され流されるだけの薄っぺらい女たちでしかなく、終始ブレなく描かれたエドマンドが一番存在感があったように思います。そのせいで非嫡子の暗く捻じ曲がった野望の物語だけにも見えました。
舞台のサイズからすると、アンサンブルの人たちの衣装は同色同形で統一されていた方が良かったと思います。
違う会話が同時に交錯する場面は、どれもタイミングが悪くてチグハグでした。
現代の世相を重ね合わせたかったのなら、小田島訳台詞に拘らず、もっと下世話にさせて良かったのではないでしょうか。リア王以外は。
役者さんは好演されていたと思います。特にグロスター伯爵、リーガンが素敵でした。
ゴネリル役の小野田は身内なので、感想は省きます。
観客としての素直な感想を遠慮なく書きました。
シェイクスピアはやはり凄い、と再認識しました。
  • おおのともこ さん |
  • 2011/09/19 (20:59) |
  • Edit |
  • 返信

Re:9月13日 観劇しました 感想です

おおのともこ様

丁寧なコメントを頂戴し、ありがとうございます。
今回の作業で、私もシェイクスピアはやはり凄い、と再認識いたしました。
これから、どのようにこうした巨匠たちの作品に挑んでいけるのか、一層の努力研鑚を続けていこうという覚悟をするきっかけとなったように思っております。

貴重なご意見を頂戴した事に、重ねて感謝いたします。
  • from あおさん |
  • 2011/09/20 (10:04)

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