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あおさんのブログ

こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。

   
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今年のソメイヨシノは去るのが早かったです。本当にはかなかった……
そして八重桜や御衣黄のようなちょっと遅れて花を咲かせる種類が今見頃ですね。

この時期私のお気に入りは、見事な花よりも、植物っていう感じがするこんな子たちです。



こちらはアケビの花です。
お友達から頂いた写真です。
透き通るようなきれいな写真! ありがとうございます!!

アケビの花には雄花と雌花があって、右側のちょっと赤みの強い大きいのが雌花、真ん中にたくさん集まって不思議な形をしているのが雄花です。
なんとも言えないこの色と形……
いわゆる観賞用の華麗な花とは違う、独特な雰囲気があります。
気が付かなければ、緑の一部に溶け込んでいるのに、ひょっと気が付いてしまうと、もう見つめずにはいられないような……そんな魅力、力強さです。

もちろん、アケビですから秋には実がなるでしょう!?
それも楽しみ……。



ところで今年はこんな事を知りました。



実はソメイヨシノの木は、全て一本の木のクローンだというお話……。

調べてみたら、ウィキペディアなどにも記載があったので、私が知らなかっただけで、けっこう皆さんご存知なことなのかもしれませんが……。

ソメイヨシノは、ヤマザクラなどの品種に比べると、ビッシリたくさんの花が付くのでとてもゴージャスです。それが一斉に咲くので、ならではのインパクトがあります。

「ソメイヨシノはどうして同じ時期に一気に咲くんですか?」
そう訊ねられたら、答えには「植物の気候への反応メカニズム」の解説なんかを期待してしまいますが、私が見つけた記事にあったのはこんな答えでした。

実はソメイヨシノは、みんな同じだからです。
ソメイヨシノは品種改良の結果生まれた一本の木のクローンなんです。
どういう事かというと、すべてのソメイヨシノは、元になるソメイヨシノの枝を、オオシマザクラという木に接ぎ木することで増やしているんです。だからみんな同じDNAを持ったクローンだと言えるんです。それで一斉に咲くんです。

……なんと……。
そうだったのか……。

そう言えば、「とちおとめ」「あまおう」「紅ほっぺ」といったイチゴのブランドも、全て株分けで増やされたクローンで、その品種のための花粉で受粉しないと、同じイチゴは実らないという話を聞いたことがあります。
その時には「そうなんだ!! イチゴも化学の恩恵で実ってるんだ!!」と驚いたのですが、それよりももっと大きな桜の木も、同じような技で花を咲かせていたのだとは……。

人間様の楽しみのために、ずいぶん自然の摂理に逆らっているのだなあと感じてしまいました。

でも考えてみれば、種のないブドウやスイカ、苦みやえぐみがより少ないピーマンやトマト、小さくてかわいらしい愛玩犬……私たちはいろんなものに囲まれているんですよね……。


そんなことに思いを巡らせながらまたあのアケビの花に目を向けると、人様の都合とは無縁の、野生の営みの美しさとでもいうものに、改めて惹かれてしまいます。



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