あおさんのブログ
こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。
- 2024/11/22 (Fri)
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- 2015/03/02 (Mon)
感謝!! 2015「岸田國士を読む。冬」
気が付けばもう 3月。弥生。花月。夢見月。。。。
マンサクの花が咲き、今日は沈丁花の花が咲いているのも見つけました。
こちら、マンサクの花です。
振り返れば 2月……。
おかげさまで「岸田國士を読む。冬」も全4チームが無事に終幕いたしました。
回を重ねるごとに、それぞれに個性が際立つようになり、また参加チーム同士の交流も持たれるようになってきて、その活況ぶりがとてもうれしいです。
ここで、ちょっとだけ Team 青柳&山上のライブの模様をご紹介しましょう。
まず幕開けは岸田國士のエッセイから『異性間の友情と恋愛』
「話者」の小長谷勝彦さんと 「助手」の亀井良太さん
男と女の間に友情は成り立つのか否か?
近代的な新しい男女間の関係法則は?
15分ほどのレクチャーをあの手この手の図説と笑いを交えて行いました。
男と女の間には~♪ 今も昔も変わらぬジレンマがあるのですねえ……。
続いてご覧いただいたのが、戯曲『恋愛恐怖病』
左が「女」の一青妙さん、右が「男」の粟野志門さん
自由な恋愛に飛び込む勇気を出すのか出さないのか……。
見ている方がじれったくなる、友情⇒恋愛の行く末は?
今でさえ、告白やプロポーズはたいへんなことなのに、岸田國士がこの作品を書いたのは、大正時代。自由恋愛なんていう言葉も、まだごくごく一部の人たちのものだったようです。
夕暮れの浜辺で二人が「恋愛」へのステップを踏み越えそこねた翌朝、人間関係は意外な方向に動いていました。
左 「男」の粟野志門さん、中央 「別の男」の小長谷勝彦さん
右はナレーションの征矢かおるさんです。
なんと女は昨晩、たまたま自分を慰めてくれた別の男にその身をゆだね、求婚を受け入れたというのです。朝の光が二人の男を煌々と照らし出す中、これまた今でもありそうな、相手と彼女の心のありかの探り合い。その末にもたらされる答えは?? なんだか謎めいたエンディングに、見た方がそれぞれ色々な意味づけをしてくださったようです。
岸田國士の作品の面白さの一つに、「結論が一つに絞られない」というところがあるともいます。エンディングに明確な結末が用意されていない。いつも「で? どうなるのこれから?」が残る。この引っ掛かる感じが後を引く魅力だと思います。
今回も、お客様から「後からじわじわくる公演ですねえ」と言っていただきました。
数日たってもまだ反芻できるおいしさが残っている……これは本当にすごい事だと思います。
今日ご紹介した作品は、こちらのサイトでお読みいただくことができます。
もし興味をお持ちいただけたら、是非一度、文字でもお楽しみください。
青空文庫 『異性間の友情と恋愛』
青空文庫 『恋愛恐怖病』
マンサクの花が咲き、今日は沈丁花の花が咲いているのも見つけました。
こちら、マンサクの花です。
振り返れば 2月……。
おかげさまで「岸田國士を読む。冬」も全4チームが無事に終幕いたしました。
回を重ねるごとに、それぞれに個性が際立つようになり、また参加チーム同士の交流も持たれるようになってきて、その活況ぶりがとてもうれしいです。
ここで、ちょっとだけ Team 青柳&山上のライブの模様をご紹介しましょう。
まず幕開けは岸田國士のエッセイから『異性間の友情と恋愛』
「話者」の小長谷勝彦さんと 「助手」の亀井良太さん
男と女の間に友情は成り立つのか否か?
近代的な新しい男女間の関係法則は?
15分ほどのレクチャーをあの手この手の図説と笑いを交えて行いました。
男と女の間には~♪ 今も昔も変わらぬジレンマがあるのですねえ……。
続いてご覧いただいたのが、戯曲『恋愛恐怖病』
左が「女」の一青妙さん、右が「男」の粟野志門さん
自由な恋愛に飛び込む勇気を出すのか出さないのか……。
見ている方がじれったくなる、友情⇒恋愛の行く末は?
今でさえ、告白やプロポーズはたいへんなことなのに、岸田國士がこの作品を書いたのは、大正時代。自由恋愛なんていう言葉も、まだごくごく一部の人たちのものだったようです。
夕暮れの浜辺で二人が「恋愛」へのステップを踏み越えそこねた翌朝、人間関係は意外な方向に動いていました。
左 「男」の粟野志門さん、中央 「別の男」の小長谷勝彦さん
右はナレーションの征矢かおるさんです。
なんと女は昨晩、たまたま自分を慰めてくれた別の男にその身をゆだね、求婚を受け入れたというのです。朝の光が二人の男を煌々と照らし出す中、これまた今でもありそうな、相手と彼女の心のありかの探り合い。その末にもたらされる答えは?? なんだか謎めいたエンディングに、見た方がそれぞれ色々な意味づけをしてくださったようです。
岸田國士の作品の面白さの一つに、「結論が一つに絞られない」というところがあるともいます。エンディングに明確な結末が用意されていない。いつも「で? どうなるのこれから?」が残る。この引っ掛かる感じが後を引く魅力だと思います。
今回も、お客様から「後からじわじわくる公演ですねえ」と言っていただきました。
数日たってもまだ反芻できるおいしさが残っている……これは本当にすごい事だと思います。
今日ご紹介した作品は、こちらのサイトでお読みいただくことができます。
もし興味をお持ちいただけたら、是非一度、文字でもお楽しみください。
青空文庫 『異性間の友情と恋愛』
青空文庫 『恋愛恐怖病』
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