あおさんのブログ
こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。
- 2024/12/04 (Wed)
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- 2014/06/30 (Mon)
テアトル・エコー第9期研修生と戯(あそ)ぶ
この2ヶ月……
演劇人を目指す若人たちの奮闘ぶりにガッツリと向き合い、本人はヘロヘロの満身創痍……
たいへんに楽苦しい(タノ・クルシイ?)日々を過ごしておりました。
それがこちらの発表会で一区切り……。ホッと一息ついています。
テアトル・エコー第九期研修生 演技実習発表会
「はじめの一歩 ~岸田國士を戯(あそ)ぶ」
←研修生お手製のチラシ。(あ、サブタイトルが間違ってました!(^_^;))
研修生…というのは、劇団テアトル・エコーが未来の演劇人を育て、近い将来劇団員となって一緒に活動してゆく人を発掘(?)するための養成機関、いわゆる養成所です。
研修期間は1年。
特徴は、ともかく「発表」「舞台上演」を繰り返す! というカリキュラムの組み方にあります。
私が担当したのは演技実習②という5月から6月の二か月間のレッスン。
彼らにとって初めての「発表会」に岸田國士の小品で挑みました。
正直なところ、入門期の人が簡単に作品を作って上演することに、私はあまり賛成ではありません。あるレベルまで到達できないと、作品をお客様の前に出してはいけないと思いますし、かといって「研修」のためにやっている作品作りで、あまり演出的にひっぱりあげてしまうのもよくないというジレンマにいつも陥ります。
何よりも、研修生自身が自分の力で切り拓けるところで、きちんと勝負させてあげないと、どこが自分の演技の入り口だったのかが分からなくなってしまう心配があります。
例えるなら、登山初心者を名峰に挑ませようとしても必ず無理がくるのだから、それを手取り足取りのフォローで成し遂げさせようとしない方がいい、という考え方ですね。
ですが今回は何とか発表の形にしなければいけない! ということで、稽古風景を見ていただくことにしました。普段の稽古と同じように、お客様の前でウォーミングアップをし、他の人が演じている時も楽屋に引っ込まずに一緒に見学し、音響も照明もない状態で、どうやってお芝居の世界を感じるか、いろいろ工夫してもらいました。
初めて人前に立って演じるというメンバーもいたようです。
他人様の前に立つと自分がどうなってしまうのか?
「緊張」という魔物との出会いも、お客様の存在を借りて体験させていただきました。
結果……仕上がった作品ではありませんでしたので、お客様には「ものたりない」「よくわからない」というじれったい思いをさせたのではないかと思います。ですが「はじめの一歩」としては、本当にとても貴重な体験をたくさんさせていただきました。
これから研修生は3回の発表会と、数回の自主的な試演会を重ねながら、本当に見ていただくに足る作品作りに近づいてゆきます。
その道のりはなだらかではないとは思いますが、ぜひぜひ頑張ってほしいと願っています。
演劇人を目指す若人たちの奮闘ぶりにガッツリと向き合い、本人はヘロヘロの満身創痍……
たいへんに楽苦しい(タノ・クルシイ?)日々を過ごしておりました。
それがこちらの発表会で一区切り……。ホッと一息ついています。
テアトル・エコー第九期研修生 演技実習発表会
「はじめの一歩 ~岸田國士を戯(あそ)ぶ」
←研修生お手製のチラシ。(あ、サブタイトルが間違ってました!(^_^;))
研修生…というのは、劇団テアトル・エコーが未来の演劇人を育て、近い将来劇団員となって一緒に活動してゆく人を発掘(?)するための養成機関、いわゆる養成所です。
研修期間は1年。
特徴は、ともかく「発表」「舞台上演」を繰り返す! というカリキュラムの組み方にあります。
私が担当したのは演技実習②という5月から6月の二か月間のレッスン。
彼らにとって初めての「発表会」に岸田國士の小品で挑みました。
正直なところ、入門期の人が簡単に作品を作って上演することに、私はあまり賛成ではありません。あるレベルまで到達できないと、作品をお客様の前に出してはいけないと思いますし、かといって「研修」のためにやっている作品作りで、あまり演出的にひっぱりあげてしまうのもよくないというジレンマにいつも陥ります。
何よりも、研修生自身が自分の力で切り拓けるところで、きちんと勝負させてあげないと、どこが自分の演技の入り口だったのかが分からなくなってしまう心配があります。
例えるなら、登山初心者を名峰に挑ませようとしても必ず無理がくるのだから、それを手取り足取りのフォローで成し遂げさせようとしない方がいい、という考え方ですね。
ですが今回は何とか発表の形にしなければいけない! ということで、稽古風景を見ていただくことにしました。普段の稽古と同じように、お客様の前でウォーミングアップをし、他の人が演じている時も楽屋に引っ込まずに一緒に見学し、音響も照明もない状態で、どうやってお芝居の世界を感じるか、いろいろ工夫してもらいました。
初めて人前に立って演じるというメンバーもいたようです。
他人様の前に立つと自分がどうなってしまうのか?
「緊張」という魔物との出会いも、お客様の存在を借りて体験させていただきました。
結果……仕上がった作品ではありませんでしたので、お客様には「ものたりない」「よくわからない」というじれったい思いをさせたのではないかと思います。ですが「はじめの一歩」としては、本当にとても貴重な体験をたくさんさせていただきました。
これから研修生は3回の発表会と、数回の自主的な試演会を重ねながら、本当に見ていただくに足る作品作りに近づいてゆきます。
その道のりはなだらかではないとは思いますが、ぜひぜひ頑張ってほしいと願っています。
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