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あおさんのブログ

こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。

   
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南青山マンダラ PRESENTS READING LIVE 2014
「岸田國士を読む」

ここらでチーム青柳が取り上げる作品をご紹介いたしましょう。

岸田國士は、明治、大正、昭和を駆け抜けた作家です。
大きな時代の変化の直中を生き抜き、そこにあるちょっとした情景を、フランス仕込みの見事な感性で、深みのある、それでいてさりげないシーンに描き上げています。

そんな岸田國士の作品群から、今回は戦前の作品と戦後の作品を1編ずつとりあげました。

最初の1編は、大正から昭和に変わってまだ間もない昭和2年の作品『留守』です。
登場するのは、二人の女中さん。それに御用聞きの八百屋さんの3人。

ちょうど今公開中の映画「小さいおうち」の物語の発端が、同じような時期ですね。
こちらは昭和5年から始まるストーリーです。
私は中島京子さん作の原作小説を読ませていただきました!

  こちらは映画のポスターです。(映画の公式サイトへリンクしています)

一般に、口減らし、出稼ぎのイメージもある女中奉公ですが、もう一つ「花嫁修業」という役割も担っていたようです。
それなりのおうちの娘さんが、相応のお宅の奥さまのもとに住み込みで奉公しながら、料理、裁縫、礼儀作法、などなど当時の女性が必要とされた様々なことを躾けていただくという教育的な意味合いのご奉公もあったのだそうです。

昭和初期。モボ、モガの時代とはいえ、まだまだ自由恋愛を誰でもが謳歌できるというわけではありませんでした。年頃の若い女性が親元を離れて暮らすとなると、その周りにはいろいろなことが起ってまいります。岸田國士の目は、そんな日常の中から「留守」というキーワードで、ちょっとしたひとときを切り取っています。とてもさりげないんです。でも「ああ、わかる!」という瞬間がちりばめられています。(何がちりばめられているかは……見てのお楽しみに…)

時代は変わっても、人は変わらないのだなあ……と、思います。

女中さんが奉公した、小さいおうちとその周りで、何が起こっていたのか、想像しながら見ていただければ嬉しいです。

『留守』の出演はこちらでございます!
女中のお八重さん / 小野田 由紀子
お隣の女中おしまさん / 一青 妙
八百屋さん / 落合 弘治
ナレーター / 高川 裕也

ライブの詳細はこちらをどうぞ!
 
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

2月 7日(金) 8日(土) 
「留守」
「カライ博士の臨終 -人生の最も厳粛であるべき瞬間に、わたくしがもし笑ひの衝動をおさへることができぬとしたら、いつたいどんな罪に問はれるであらう?」

演出 青柳 敦子
出演 高川 裕也 一青 妙 落合 弘治 小野田 由紀子 
   武田 洋 華 みき 粟野 志門  
演奏 佐野 篤
7日 開場19:00 開演20:00
8日 1st 開場13:00 開演14:00 2nd 開場17:30 開演18:30 
チケット ¥3,800 ご予約はこちらへ


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