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あおさんのブログ

こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。

   
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6月、7月とブログの更新ができませんでした。

色々な思いがぐるぐると渦巻くばかりで、なかなか人様に読んでもらえるような形にまとまりませんでした。



ずっと仲良くさせていただいていた作家の唐沢伊万里さんが
去る7月2日午前2時47分に亡くなりましたました。
私よりも若かったのに…
作家としては「さあ、これから!!」という楽しみな時だったのに…


25年あまりの闘病生活の苦しみから、やっと解放されました…



それでも彼女は生きたかった……
もっともっと書きたかった……



体力が落ち、思うように会話ができなくなった頃
「この状況は作家として致命的」と、一生懸命言葉にしてくれた彼女
本当にどうやっても諦めなんかつかなかったろうと思います。



来年3月には、彼女とのお付き合いが始まるきっかけとなった作品『病院ミシュラン』が、10年の歳月を経て、ようやく初演されることになっています。

偶然ではありますが、同じ時期に、扶桑社さんから『病院ミシュラン』が電子書籍で出版されることも決まっています。



どちらもこんなタイミングを狙っていたわけでも何でもなのに
二つのことが「実現するよ!」というお知らせを耳に入れて間もなく
彼女は逝ってしまいました。



彼女が元気であれば、その『病院ミシュラン』も、今回のテアトル・エコーの公演用に、さらにリライトを加えていただく予定でおりました。

すでに具体的なアイデアも検討され
演出を担当する永井寛孝も「面白くなりそうだ!」と、作業を楽しみにしておりましたのに…

それもできずじまいでした。



「リライトできないということを
 自分に一生懸命納得させようとして
 ひどく苦労しているようですよ」

というお父様の言葉を聞いた時には、本当に胸が詰まりました。



そして7月2日
彼女は逝ってしまいました。



友人として、彼女のそばにいられたことを感謝します。
でも友人として、もっとそばにいてあげることはできなかったのかと、自問もしています。


唐沢さん、やっぱりあなたは私にとって「作家・唐沢伊万里」さんです。

冒頭に載せた写真は、先ごろ逝去したエコーの重鎮、納谷悟朗を偲ぶ会のことを書いた時と同じ、桃の花です。

唐沢さんは、エコーの委嘱作品『アラカン!』で納谷さんに声の出演をしてもらったことを、本当に「誇りに思っています」とフェイスブックに書き込んでおられました。


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