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あおさんのブログ

こんにちは テアトル・エコーの青柳敦子です。「ぐるっぽ・ちょいす」というユニットで、舞台作品を作ります。ワークショップも開催します。人と人とのふれあいと、笑いを求めて今日も行く!! 一匹狼の演出家です。

   
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2013年2月28日 木曜日
 南青山MANDARAにて
リーディングライブ「岸田國士を読む」……おかげ様で無事終幕いたしました。

今回は本当にたくさんの貴重なものをいただいた企画でした。

まず、改めて「岸田國士」という作家と向き合い、その魅力に気づかせていただいたこと。

天才は時代を先取りするとはよく言いますが
岸田國士の作品の中には、本当に信じられないような柔軟な発想と、演劇的な表現への探求・挑戦が詰まっていました。
大正時代に!? 昭和初期に!? こんな語り口で、こんな技法で、こんなシーンを描いている人がいたなんて! 私は一体21世紀に生きていて何をやっとんのじゃい!?!? と思わざるを得ないほどの多彩な作品群にすっかり魅了されました。

また是非チャレンジしたい!!!
そう思っています。

そして、仲間と出合えたこと。

実は私は今まで「自分のグループ」というものを持とうと思ったことがありませんでした。
ですが今回は、「またこのメンバーと一緒にやりたい!」「この人たちとなら一緒にできるかもしれない!」という思いに駆られました。
そんな思いに私自身が驚いているところです。

今回は、稽古の間に誕生日を迎えました。
そしてその日、サプライズで誕生日を祝っていただきました。
当日の写真がこちら……

  

我ながらうれしそうです。
いただいたケーキも、とてもおいしかったです。
……みたいなことを、自分で書くと結構照れるもんですね……
みなさん、ホントにありがとうございました!!!

それから、ライブハウスという器との出会い。

劇場でもなく、スタジオでも稽古場でもない。
空間としても、制作のスタイルとしても、今までとはひと味もふた味も違った体験をさせていただきました。

岸田國士の時代、「戯曲」という形式は、とてもモダンな新しい文学のかたちだったと思われます。
さまざまな欧米の戯曲作品が翻訳され、戯曲集として出版されていた一方で、新作の戯曲は「雑誌に掲載される」かたちで、広く世にひろめられていたようです。
時には上演を目的とするよりも、「読み物」として書かれたものもあったのではないかと想像しています。
上演するということにあまりこだわらずに書かれた作品。
『傀儡の夢』はまさにそんな戯曲だったのではないでしょうか?
なにせ、上演しようとしたら、舞台転換が大変なことになります。

第1場 旦那様の書斎
第2場 ダイニングルーム
第3場 グランドピアノがある応接間
第4場 書生部屋
第5場 奥様の居間

とこんな感じですから、1場ごとにガラリガラリとセットを変えなければいけません。
ダイニングルームの大きなテーブルが出たかと思ったら、次はグランドピアノだーー!!?
それがわずか50分ほどの間のことですから。。。。。
「何考えてんだお前!?」
舞台監督さんに怒られそうです。(笑)

こんな作品を、ライブハウスでなら、パフォーマンスにできる!
これは私にとって新しい発見でした。

というわけで、岸田國士に入れ込んだ3ヶ月……
その熱はまだまだ下がらず、むしろ上がってきているのかもしれません。
きっとまた、岸田國士の違った作品と取っ組み合う日が来る……と思います。

どうぞそのときにはまた見に来てやってくださいませ。


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